本日の東証株価は・・・天井知らずの株価 今後どうなる
安部政権(アベノミクス+GRIFほか3基金の株購入枠急拡大)と日銀黒田丸(金融機関が持つ国債購入による資金垂れ流しと膨大な株購入)の連合艦隊により、日経平均の株価は2倍を超え20,437.48円(5/26)となった。
対ドル円は、米の早期利上げ論が台頭し、123.09円まで円安となっているが、この間の円安で、日本株も再び2万円超えを果たし上昇してきた。
日本株の株価収益率PERは、2万円超えてもまだ17倍台、来期の決算予想も119円前後の対ドル円では利益が増加するとの企業予想であり、株価が上昇する余地は高い。PERでは20倍台までは株価が許容する見方強い。
しかし、中国経済の低迷に代表される外部環境は決してよくない。原油価格も60ドル(WTI先物価格)超えまで上昇、それまで原油価下落で半分以上減ったシェールオイルのリグの再稼動が現実化、再び50ドル台後半まで下落(5/27、58ドル前後)している。原油価格は、新たに産出してきたシェールオイルやオイルサンドの埋蔵量との関係があり、このまま上昇し続ける可能性は低い。
今後、急速に原発が再稼動し、エネルギー輸入が減少すれば、貿易黒字は拡大することが懸念され、そうなれば、円高に振れ、輸出企業中心に業績を悪化させることになる。
貿易収支は、ここ2ヶ月収支はアバウトでトントン状態、今期の企業業績の予想通り輸出が拡大すれば、貿易黒字に動くが、限られていよう。目先、1年先までは、原発再稼動は数が知れていることから、大きな影響もない。円安が進めば、さらに今期業績は良くなる。単に円安による貿易収支改善は、世界経済はドルで換算されていることから貿易問題にはならない。一部の報道では20年東京五輪まで上昇し続けると掲載しているが、開催までに後5年もあり、長期的には20年まで上昇トレンドであろうが、途中で、必ず、踊り場が形成されよう。
<26日のNYダウ>
本日のNYダウ(26日)は、利上げ予想から為替がドル高に進み、輸出が減退するのではとの懸念から一時▲242ドル下落、18,000ドルも割り込んだが、終盤戻し18000ドル台をキープした。一方、対ドル円は前日より一気に1円55銭円安の123円台となっている。
NYダウ:▲190.48ドル安の18,041.54ドル
対ドル円:▲1.58円の円安の123.08円
対ユーロ円:▲0.47円安の133.87円
WTI原油先物価格:▲1.45ドル安の58.27ドル
SGX日経平均:▲150.00円安の20,340.00円
<本日の東証予想>
本日27日の日本株は、こうした円安に株高に向かうのか、それとも米ダウにつられ、下落するのか、思案クレール状態となっている。
日本株価は26日まで8連騰しており、SGXや日経平均先物の価格に見られるように、利食い売りで始まる可能性が高い。しかし、輸出関連株で持ち直し、終値は100円前後の安値の公算が強いと見るが、どうだろうか。株に聞くしかない。
<長期日経平均推移>
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