アイコン 翁長知事過半数割れ/ 山路敬介氏寄稿 奥茂治氏 その人間と行動   その1

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1週遅れですけど、那覇市議選の結果は翁長知事を支える「新風会」が惨敗、風前の灯の壊滅状態になりました。

共産党とともに翁長知事を支える「オール沖縄」の保守派の核とみなされていただけに、翁長氏の尻に火が付いたというところでしょうか。

それにしても奥茂治さんの、今後が心配です。覚悟の行為だとはいえ、なんとか一日も早く帰国して、今後の韓国での法廷闘争を盤石な体制で臨んでほしいもんです。

それにしても、奥茂治さんの今回の行為が投じた一石は今後、慰安婦問題の大きな転換期になると期待しています。

きょうも、(農と島のありんくりん)を読んでみてください。

農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-7e73.html

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する


翁長知事過半数割れ/ 山路敬介氏寄稿 奥茂治氏 その人間と行動   その1

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那覇市議会選挙の結果です。

「那覇市議会議員選挙は9日投開票され、即日開票の結果、城間幹子市政を支える与党の当選者は16人で、1議席を減らし、過半数には届かなかった。

野党は現有4議席から3議席伸ばし、7人が当選した。

市政に対して中立を標榜する当選者が17人で最も多かった。

投票率は51・20%で、2013年の前回選挙より8・94ポイントを下回り、補選を除き戦後最低だった。」(沖タイ7月10日)

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/110807

翁長与党1減、野党1増です。

・翁長与党・・・16名

・自公合計・・・14名

党派別増減
・自民7(+3)
・共産7(+3)
・公明7(+1)
・維新2(+2)

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大山たかお氏

トップ当選は自民・奥間亮氏です。2位はあの翁長ジュニア。自民公認中第2位は、大山たかお氏でした。
http://okinawa-mirai.com/

元自衛官、準備期間の短さをはねのけての堂々の当選です。おめでとうございます。

翁長氏の親衛隊である新風会は2減です。翁長氏にとってはこれは痛いでしょう。

・与党系・・・16人
・野党系・・・8人
・中立系・・・16人

「オール沖縄」の発祥の地であり、翁長氏の磐石であるべきお膝元でのことだということに留意下さい。

朝日系のハフィントンプレス(7月6日)にさえこう書かれる始末です。

「6月中旬、沖縄政界のある関係者が、「新風会は消滅します」と言い切った。

新風会とは、2014年夏、辺野古移設反対を表明していた翁長雄志那覇市長(当時)に知事選出馬を要請し、自民党から除名などの処分を受けた元自民党那覇市議会議員グループである。言わば、翁長氏の親衛隊であった。

所属議員12名を擁し、那覇市議会の最大会派であったが、その後、副知事(安慶田氏)や県議選への転進(2名とも落選)の他、脱落者も相次ぎ、現在では5名のみである。

さらに7月9日に迫る那覇市議選でも、苦戦が伝えられている。5名の候補者しか立てられず、そのうちの1人は知事の次男、翁長雄治氏である。

彼に票が集中して同会の他候補の票を奪い、新風会の当選者は2~3名に止まるとの予測がある。

そのような事態に陥れば、新風会の存続そのものが危うくなる。

翁長氏は、那覇市議2期、那覇市長4期などを含め、30年近くにわたって那覇市を拠点に政治活動を展開してきた。

那覇市こそ、翁長知事の最大の支持基盤のはずである。その同知事を直接支えてきた新風会がこれほど凋落したのはなぜか」
http://www.huffingtonpost.jp/hiroshi-meguro/all-okinawa-shinpukai_b_17355512.html

そしてこのように指摘しています。

「7月9日の那覇市議選で新風会が敗北すれば、「オール沖縄」内での保守系の存在感が一挙に薄れ、共産党の比重が増す。

そして共産党の影響力の増大は、保守派を知事から遠ざけ、保守派の支持を失った知事はますます共産党に依存する「悪循環」に陥りかねない。」

翁長ジュニアを立てるという戦術が裏目に出ました。

オヤジが知事だというだけでなんの政治経験もない人物が、新風会の現職の票を食ってしまったわけです。

結果、新風会全体としてはまさにハフィントンが懸念する通りの「消滅の危機」ルートに乗ってしまったようです。

これで翁長氏は、来年の知事選まで、共産党の力なくしてはまったく再選が望めなくなりました。

かくて「オール沖縄」は、「共産党&アザーズ」となる模様です。

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さて山路敬介氏から頂戴した論考を掲載します。

寄稿依頼をしたときに、私の意見を言い忘れて失礼をしましたが、もちろん奥茂治氏の行動については深く共鳴しています。

今回山路氏に寄稿依頼したのは、本土人の眼からではなく、沖縄県人の眼を通してこの奥氏の行動を捉えたかったからです。

3回分割として、一部読みやすくするために改行を施した以外は、原文ままです。
あらためて、優れた論考を寄せられた山路氏に感謝します。

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奥茂治氏 https://www.youtube.com/watch?v=jU3j-Hw3PLE
            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
 ■奥茂治氏 その人間と行動              
              ~「先人を含む日本の名誉」の国益性その1
                                                                  山路 敬介
 
奥茂治氏の事について何か書く気があるかどうか、ブログ主様からメールを頂戴し、直ちにお受けしました。

 ブログ主様がその役を私に振るのは奥氏が「沖縄の人」である事からでしょうが、現時点でブログ主様自身の奥茂治氏への評価は一切不明です。
 
 もしかするとブログ主様の見解と真逆な論述になるかも知れず、だからと言って全面的な「ボツ原稿」にはなりはすまいと考えつつ、前例どおり自由自在に語らせて頂きます。

■韓国警察に逮捕された奥茂治氏
 
もうご存知の方も多くおられるでしょうから説明は不要とは思いますが、奥茂治氏が去る6/24仁川国際空港で逮捕されました。
 http://www.sankei.com/world/news/170626/wor1706260007-n1.html

 このような顛末に至る経緯は先刻ご承知の方も多いだろうし、皆様に今更説明する必要もないと事と思いますが、より詳細・明確に問題の本質を理解するためにも、ぜひともこのふたつをお読みください。

 ひとつは『父の謝罪碑を撤去します 慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白』 大高未貴著(産経新聞出版)、今ひとつは、本ブログコメント欄に登場された事もある篠原章氏の、奥氏と長男へのインタビューのうえでの論考『吉田清治の謝罪碑を書き換えたのは私です--「実行犯」奥茂治氏の告白』 (新潮45 7月号66p~)をお読み頂きたく思います。
 
 上記著作と篠原氏のツイッター情報などを参考とし、概要をごく簡単に説明します。

 事件は、慰安婦問題で日本国と多くの韓国民にとって「致命的」となる詐欺行為を犯した吉田清治氏の長男にあたる方の苦悩によるところが発端です。

 結果的にとてつもない愚劣な行為を犯した吉田清治ですが、大高氏の新刊本によれば、ご長男はじめ子供らには子煩悩で深い愛情をそそいでいた事実は切々と胸に迫る部分もあり、だからこそ「長男の苦悩を解いてあげたい」と考えるのは同感です。

 父吉田清治の詐欺的行為が今や明瞭となり、朝日が一連の記事を取り消してなお、全体的な状況は日本にとっても韓国にとっても好転せず、その事で彼の苦悩はむしろ倍加します。

 朝日新聞や反日人権団体、マスコミなどに利用されたとはいえ、この騒動の源・火付け役となったのは父吉田清治の本や、「強制連行」をもとにした韓国内謝罪行脚にある事は疑いようもなく、今現在でさえも韓国人一般の多くに「強制連行」が信じられている現状が彼に重くのしかかるのです。

 苦悩のすえ、吉田清治が詐話本の印税で建立したとされる韓国天安市望郷の丘の、ウソで固められた「謝罪碑」だけは、せめて吉田清治の相続人・長男としてクレーン重機を用いてでも「撤去したい」と言う考えが強くなりました。

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http://www.sankei.com/world/news/170626/wor1706260...

 その実行行為を引き受けたのが、奥茂治氏です。

 奥氏はクレーン車を用いる事こそ断念したものの、文面を「慰霊碑」とだけ書いた重さ90キロにも及ぶ石版を三層に分けて、たった一人で運搬・強力接着しました。

 その後、公園管理者あてに「碑文変更届」を郵送で提出します。

 変更届けの内容はこのようなものでした。

 「吉田清治の御子息から碑の処置を一任された事。

 碑文に書かれてある事は虚偽だと判明したので慰霊碑と書き換えた事。

朝日新聞も当該謝罪碑に関する記事を取り消した事。

虚偽の謝罪碑は日韓友好を妨げる事などを書き、氏名や連絡先も書き添えました」(篠原章 「吉田清治の謝罪碑を書き換えたのは私です--「実行犯」奥茂治氏の告白」 (新潮45 7月号 p70より)

 住所氏名を明記したのですから、当然韓国当局から「呼び出し」が掛かります。

 おめおめそんな要請に答え韓国に入国しようものなら、産経の加藤支局長のように長期の出国禁止が課される事は想像に難くありませんでした。

 大高氏はもちろん、櫻井よしこ氏も韓国行きを止めたようですが、奥氏の決心は固く今回の顛末に至ったものです。

 拘束も解かれ当局の扱いも今のところフェアなものであるようで、検察の取り調べを受けながらも意気軒昂に見えます。

 現在は公開されるべき情状証拠として用いるべく朝日新聞社から「吉田清治の一連の慰安婦に関する発言はウソであり、朝日新聞もそれを取り消した事」、そうした旨の証明文の発行を欲し、各方面より朝日新聞社に働きかけている最中です。

 奥氏は「違法なら、刑に服する覚悟」とし、「法治国家韓国を蔑んではいません」とも言っています。

 この事に関する二人の法的解釈は簡単で、相続人であるゆえに「碑」の所有権は長男に属すものと考え、従ってその「処分権」も長男にあると言うものです。

 韓国警察当局の逮捕容疑は「公共物損壊」のようなものらしく、「碑」の所有権はすでに「寄付」により韓国側に移ったものとの解釈に基づいているようです。

 奥氏側は寄付行為を示す書類も何もなく、これを「不当」とします。

 しかし、主張する所有権の存否問題はともかくも、現に公園管理者の管理の下にある物件ですので、奥氏側の主張が100%受け入れられる可能性は低いでしょう。

 ただ、実はそのような事は奥氏にとってほとんど問題ではありません。

 わざわざ韓国まで出向いて逮捕覚悟の「出頭」をしたのは、いや「逮捕されに行った」のは後で述べるように二つの理由からでした。
 
                                                                     (続く)

                            文責:山路 敬介

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[ 2017年7月20日 ]

 

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