アイコン 文訪中 中韓4合意 中国習のしたたかさ

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韓国の文在寅大統領と中国の習近平国家主席は14日午後、北京市内の人民大会堂で首脳会談を行い、朝鮮半島での戦争を容認しないなど、朝鮮半島の平和と安定確保に向けた4原則で合意した。

両首脳が合意した4原則は
1、朝鮮半島での戦争は決して容認しない。
2、朝鮮半島の非核化原則を確固として堅持。
3、北朝鮮の非核化を含むあらゆる問題は対話と交渉を通じて平和的に解決。
4、南北の関係改善は究極的に朝鮮半島問題の解決に役立つ。
との内容。

 両首脳は、相互訪問や多国間の首脳会談、電話会談、親書交換などさまざまな意思疎通手段を活用し、首脳間のホットラインを構築、緊密な意思疎通を続けることに合意した。
以上、

 北朝鮮と意思疎通できない中国と韓国の両国がどうやって、対話と交渉を行うというのだろうか。貿易圧力だけでどうにでもなるような先進国ではなく、現実は後進国でもある。
北朝鮮は、核実験を行い、ICBMまで打ち上げ続け、対する米韓は極限まで軍事演習、海上では空母3隻による大合同演習、空では米韓両軍が空前の260機を投入した大軍事演習を臨時して行い、最高度に高め、「ロケットマン小僧」×「老いぼれ」の延長戦で威嚇合戦を繰り広げている。
 ティラーソン国務長官は「無条件の対話を北朝鮮に呼びかけ、不調ならばマティス国防長官のおでましだ」と。
一方、ホワイトハウスは「無条件対話などありえない」と否定している。ティラーソン長官には辞任させられる噂が絶えず、今回は後任人事まで浮上している。その動向によっては、ティラーソン国務長官の北朝鮮に対する最後通告になる可能性もある。
 ティラーソン長官が退任すれば、トランプ政権は軍部とタカ派一色になり、米国による直接北朝鮮攻撃の可能性が異常に高まる。

 エルサレム首都認定問題でも理解できるように、ユダヤ支配の米国はトランプ支持一色、ましてや北朝鮮の核威嚇に激怒する米国社会、北朝鮮攻撃も支持一色になる。それが米国だ。

ティラーソン長官も中国に対して、すでに「北朝鮮を攻撃しても38度線の南に必ず戻る」ことを約束している。
 中国も、万が一の北朝鮮の避難民用に、国境沿いの吉林省長白県に、すでに収容所5ヶ所の建設に取り掛かっている。

こうしたことからも、習国家主席は、最も嫌う北の金正恩を米国に退治してもらいたいという願望が潜んでいる。その結果、米軍攻撃の言質をトランプに提供する序列25位の特使派遣となったことは否定できない。

今回の4原則合意のように習主席は、対外的・世界へ善人ぶりを大アピールしながら、一方で、米国をそそのかしているともいえる。 国際政治の駆け引きとはそういうものだろう。中国のしたたかな罠でもある。
ただ、米攻撃能力がいくら世界一優れているにしても、瞬時に北朝鮮のすべての政治・軍事拠点を破壊できず、ましてや、イラク・アフガン一つ片付けられず、北朝鮮のその報復は、米国とともにある韓国へ向かうことも必然だろうか。

そうした中、米トランプは14日、北朝鮮と唯一意思疎通関係にあるロシアのプーチン(元KGB)と、北朝鮮情勢、両国関係について電話会談したという。

韓国政府も米軍に対して、3月19日のパラリンピック終了まで、米韓軍事演習を行わないように意見すると表明しており、韓国でのオリンピックが2月9日に迫る中、いくら世界から嫌われる米トランプであっても、また娘イバンカもおり、万が一の軍事攻撃は控えるものと見られる。

その間、北朝鮮に核・ミサイル実験をさせず、北朝鮮をテーブルに着かせることができるのは、今となっては、ロシアだけだろうか。
ただ、ロシアにとって、米国と北朝鮮の緊張関係は、影響も小さく他山の石でもある。
また、米トランプもロシアゲート事件下にあり、ロシアへの既存の経済制裁の譲歩も限られている。中国もロシア主導になれば面白くないはずだ。

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[ 2017年12月15日 ]

 

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