追報: 赤字たれ流しの公益社団法人徳島市観光協会(徳島)/破産開始決定
阿 波踊り振興のために活動していた公益社団法人徳島市観光協会(徳島市新町橋2-20、代表理事:近藤宏章)は3月29日、徳島市より3月1日破産の申し立 てを受け、徳島地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、中西一宏弁護士(電話088-622-3662)が選任されている。
負債額は約4億円。
同 社は昭和46年10月設立された徳島市の阿波踊りを核とする観光事業振興を目的に第3セクターの公益社団法人。平成25年3月期には約5億7千万円の売上 高を計上していた。しかし、費用が収入を大幅に上回り赤字経営を続け、借入増加により資金繰りを行っていた。そうした財務体質から、銀行がその債権につ き、債務保証している徳島市に対して肩代わりを求めたことから徳島市が当協会に反発して当協会に対して破産を申し立てたもの。
以上、
政争と言ってしまえばそれまでのこと。しかし、「阿波踊り」という事業の規模が大きく肥大化し続ける借入金。債務保証している徳島市としてもいつか歯止めをかけ、抜本的に当協会の運営を再構築する必要性も求められていた。そのため市は債務保証の継続を中止、そうなれば当協会に返済能力はなく、銀行はそれまでの債務保証分の履行を市に求めるとともに、当協会への融資を遮断。協賛金などの事業収入と市からの補助金だけでは生活できない当協会であり、いずれ倒産するしかなくなっていた。
(経費増の一因、17人の従業員が当協会に必要だったかどうかも問われよう。間接的に市の事業でもあり、市から人を派遣させればその分の費用はかからなかったはず、また準備期間だけでも市から派遣させることも可能なはず。・・・まさか天下りの巣窟になってはいまい)
2016年3月の選挙報道。
任期満了に伴う徳島市長選は27日投開票され、無所属で新人の元四国放送アナウンサー、遠藤彰良氏(60)が、4選を目指した現職の原秀樹氏(60)ら無所属の3人を破って初当選した。 争点となった新町西地区再開発は、現行計画の白紙撤回に向けて動き出すと報道されていた。
3期務めていた原市制の見直し作業が行われているようだ。
自治体の第3セクターである観光協会は全国くまなくあるが、赤字体質に警鐘を鳴らすものとなった。特に徳島市は阿波踊りというビッグイベントを抱えるものの、ほかに年間を通した観光事業に乏しく、高額な寄付金や協賛金を提供する企業も限られ、費用は市の補助金と銀行借り入れに依存するしかなかったようだ。当協会の借入金の肥大化に対して債務保証している市もいつかケジメをつける必要もあった。
市民には何でもかんでも開発あり気の行政が一番喜ばれる。しかし、いつしか財政が行き詰り、何もできなくなってしまう。国もしかりで自民党の小泉時代と安倍時代は魔逆。歴史は以外とそうしたことを繰り返している。
既報記事
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