アイコン 伊藤忠指名停止処分へ 日清シスコ シリアル原料豪産大麦5倍の農薬検出で回収 

 

 

日清シスコは3日、シリアル「1日分のスーパー大麦グラノーラ」の2商品計31万5千個を自主回収すると発表した。
シリアル原料として使う豪州産大麦の一部から、基準値を5倍超える防カビ剤(農薬)のアゾキシストロビンが検出された。現時点で健康被害の報告はないという。

対象は、「4種の彩り果実」(賞味期限2018年7月13、26日、9月8、28日、10月7、14日)、「3種のまるごと大豆」(同8月24日、9月14日、10月15日)の2商品。

全国のスーパーやドラッグストアなどで販売されている。
日清シスコは、対象商品を回収の上、商品代金相当のクオカード(600円分)を送付する。
問い合わせはお客様相談室(0120・825・066)。
農水省は3日、大麦は伊藤忠商事が昨年輸入したもので、伊藤忠の米麦の輸入業務について、指名停止処分を行うと発表した。

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<農水省発表>
平成29年7月のSBS契約に基づき伊藤忠商事が輸入し、西田精麦に供給した豪州産大麦に関し、昨日、伊藤忠商事から殺菌剤であるアゾキシストロビンが食品衛生法(昭和22年法律第233号)上の基準値を超えて検出されたとの報告があった。
これを受け、農林水産省は、次の措置を講じた。

1.経緯
(1) 平成29年7月のSBS契約(輸入業者・買受業者・国の3者契約。実質的に輸入業者から買受業者への直接取引。)に基づき伊藤忠商事が輸入し西田精麦に供給した豪州産大麦(はだか麦)に関し、平成30年3月26日に伊藤忠商事から農林水産省に対し、次のような報告があった。

「西田精麦が加工した大麦フレーク加工品を販売前のサンプルとして提供された会社が自主検査したところ、殺菌剤であるアゾキシストロビンが食品衛生法上の基準値を超えて検出(基準値0.5 mg/kgに対して2.0 mg/kg)されたとの連絡があった。」
(2) この報告を受けて、農林水産省としては、伊藤忠商事に対し、
ア 当該豪州産大麦そのものが食品衛生法違反かどうかを判定するため、保管されている当該豪州産大麦の現品について、速やかにアゾキシストロビンの分析を行い、報告すること。
イ 食品衛生法違反である場合には、所管の保健所に報告し、その指示を受けて、流通先への連絡、商品の流通の差止め・回収・公表等を適切に行い、その状況を報告すること(また、このための準備として、あらかじめ、保健所との事前相談、流通ルートや流通状況の把握など、必要な措置を講ずること)
ウ 農水省が実施してきている輸入先国における産地段階でのサーベイランス検査では14年以上豪州産大麦からアゾキシストロビンが検出されたことはない(定量限界0.02 mg/kg)ことから、当該豪州産大麦が食品衛生法違反である場合には、このような事態に至った原因を究明し、再発防止策とともに報告すること
を指示した。

(3) (2)のアに関し、昨日、伊藤忠商事より、農水省に対し、当該豪州産大麦の現品の分析の結果、食品衛生法上の基準値0.5 mg/kgを超える2.5 mg/kgであったとの報告があった。
対応等・伊藤忠を指名停止へ
(1) 昨日の伊藤忠商事の報告を踏まえて、農水省としては、上記1の(2)のイ及びウを適切かつ速やかに実施するよう、改めて昨日文書により指示を行った。

(1の(2)のウに関し、伊藤忠商事から、当該豪州産大麦の船積み前に現地の種子会社に委託してクリーニングを行ったことが原因である可能性があるとの説明があった。)
(2) 農水省としては、伊藤忠商事を米麦の輸入業務について指名停止処分を行う。
(3) また、農水省としては、念のため、他の豪州産輸入大麦についてもアゾキシストロビンに関する分析を行うこととしている。
・・・
 

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[ 2018年4月 4日 ]

 

 

 

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