日鉄エンジニアリング 不適合品・機械式継手とターンバックル
国交省は4日、日本製鉄の子会社である日鉄エンジニアリング(株)より、同社が製造し出荷した機械式継手及びターンバックルの一部が、大臣認定の仕様に適合しない仕様となっていることの報告を受け、以下の事実関係を把握したと公表した。
(1)機械式継手について
・不適合があったのは、大臣認定(認定番号MMJT-9005)に係る製品のうち、平成14年~平成29年7月に出荷したもので、その出荷先は10棟の体育館等であること。
・不適合の内容は、トラスに使用する機械式継手のノード及びエンドコーンについて、大臣認定においては製品時点での同一形状・同一寸法・同一溶鋼毎での抜取試験することとされていたが、同社は、製造・出荷に際して、素材時点で同一溶鋼毎の試験結果を確認した上で、製品時点で同一形状・同一寸法毎での抜取試験を行うこととしていたこと。
(2)ターンバックルについて
・不適合があったのは、大臣認定(認定番号MTRN-0001)に係る製品のうち、平成18年11月~平成29年7月に出荷したもので、その出荷先は12棟の学校等であること。
不適合の内容は、ターンバックルを構成する部材のうち、テンション材の端部のねじエンドについて、大臣認定で規定されている品質管理方法に適合しない製品が出荷されていたこと。
(3) これらの出荷された製品については、安全性に問題はないことが第三者機関において確認されており、同社は、実際に出荷した製品の仕様の大臣認定を申請する予定であること。
以上、
不適合の製品を開発した段階で、不適合だという認識のチェックが完璧になされていないこと。その後もチェックされない体制であることが問題だろう。
結果良ければ問題なしは、こうした認定制度そのものを形骸化させる。