展示の19633SL蒸気機関車の引取手募集 保存・利活用条件/北九州市
福岡県北九州市は12月2日、若松区の久岐の浜公園で展示中の老朽化した19633号の蒸気機関車(SL)の引取手の募集を12月25日までを期限に始めた。
条件は、引き取り後、保存または利活用など。
希望者がいない場合は、市が本年度中に撤去する。
当SLは1917年に製造され、全長16.6メートル、高さ3.8メートル、重さ69.3トン。筑豊から若松への石炭輸送のため、1950年から73年までは現在のJR筑豊線で活躍した。
走行距離は延約283万キロで地球70周分に相当する。現役引退後は、旧国鉄から市に貸与され、45年以上、展示場所を移しながら石炭の記憶をとどめてきた。
展示中のSLは、市の手入れが悪く、長年の風雨で劣化、塗装のはがれや車体のサビが目立ち、一部では小さな穴も開いている。
市は子どもたちのケガの危険性なども考慮し、民間での保存と利活用を目指してSLを手放すことを決めた。
応募方法は、引き取りの理由や利活用法などを記入した必要書類を同区役所まちづくり整備課まで郵送か持参で提出する。
問い合わせ先:北九州市役所整備課・電話番号093-761-5326まで。
以上、報道参照
[ 2019年12月 3日 ]