メルカリ20年6月期中間決算 メルペイ宣伝拡大▲141億円の赤字
メルカリが6日発表した2019年7~12月期(2020年6月期第2四半期)の連結決算は、売上高は38.7%増の329億円となったものの、最終的な儲けを示す純損益が▲141億円の赤字となった(前年同期は▲44億円の赤字)。スマホ決済「メルペイ」への投資が嵩んだことが要因。
メルカリ事業は、堅調に拡大、10~12月期の売上高は144億円、営業利益は45億円とも過去最高だった。
一方、メルペイ事業は、普及促進に向けたキャンペーンなどを積極的に展開し、ユーザーは2019年10月時点で500万人まで拡大したが、宣伝広告投資を進めた結果、販管費が2019年7~12月期は前年同期間比66.9%増、150億円増の374億円と急増し、本業の儲けを示す営業損益は▲139億円の赤字(前年同期は▲36億円の赤字)と、前年同期から赤字幅が急拡大した。
事実上の経営破たんだったと報じられたOrigamiの買収(2月25日株式譲渡予定)、
同社はOrigami買収については
(1)ユーザー獲得の効率化による広告宣伝費の負荷軽減、
(2)メルペイ単独での小規模加盟店開拓の停止、
(3)人員数のコントロール
を挙げ、統合効果を期待しているにとどまる。
以上、
最後はLINEのようにZホールディングスの餌食になるのだろうか、場合によっては食ってもくれないかもしれない。
それともアマゾンのように大化けするのだろうか。
経営者のロマン飛行は続く。
メルカリ
|
||||
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
17/6期実績
|
22,071
|
-2,775
|
-2,779
|
-4,207
|
18/6期実績
|
35,765
|
-4,422
|
-4,741
|
-7,041
|
19/6期実績
|
51,683
|
-12,149
|
-12,171
|
-13,764
|
19/6Q2
|
23,788
|
-3,654
|
-3,684
|
-4,475
|
20/6Q2
|
32,993
|
-13,906
|
-13,895
|
-14,103
|
20Q2/19Q2比
|
38.7%
|
|
|
|
20年6月Q2
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
186,275
|
41,110
|
40,526
|
21.8%
|
[ 2020年2月 7日 ]