アイコン 東京エレクトロン 今期過去最高の売上高へ


半導体製造装置で世界3位。コータデベロッパー、エッチング装置、成膜装置など前工程に強みを持つ東京エレクトロン、自動車に5Gに空前の半導体ブームが到来、同社の半導体製造装置の需要が急増し、今般、業績を上方修正し過去最高の売上高を更新する予想となった。

特に自動車向けのシステム半導体やパワー半導体など車載用はEVの急拡大生産もあり品薄状態となっており、旭化成半導体子会社の火災もあり、急遽、台湾勢へ増産体制を要請するなど、世界中で車両生産の減産体制に入っている。

当然、東京エレクトロンの製造装置も需要が急拡大しているものと見られる。

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同社は第3四半期決算でIoT、AI、5G等の情報通信技術の用途の拡がりに伴う旺盛な半導体需要により、
1、半導体製造装置は、
拡大する半導体需要を背景に、顧客の設備投資は堅調に推移した。
メモリ半導体においては在庫調整がすすみ、需給バランスの改善が見られ、またロジック/ファウンドリ向け半導体に対する設備投資も高水準で推移した。
このような状況のもと、当部門の第3四半期連結累計期間の外部顧客に対する売上高は、8,997億62百万円(前年同期比19.6%増)となった。
2、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置は、
テレビ用大型液晶パネル向けの設備投資は継続し、モバイル用中小型有機ELパネル向けの設備投資も堅調に推移した。
市場が最も大きい中国における新型コロナウイルスの影響による装置立ち上げの遅延は解消され、前第2四半期から売上高は増加した。
このような状況のもと、当部門の第3四半期連結累計期間の外部顧客に対する売上高は、600億25百万円(前年同期比16.1%増)となったとしている。

次世代の半導体製造技術「EUV(極端紫外線)」を巡っても同社は、装置メーカーの競争は激化するとし、レーザーテックの受注がすでに倍増しているという。
7ミクロン以下の半導体の製造装置ではEUVが必要となり、オランダのASMLが中核の露光装置を独占するが、EUVが普及すれば、超極微細となり、検査や光源などでよりハイエンドな装置の需要が高まり、日本勢の存在感が高まるとみている。
EUVについては、ASMLから、韓国のサムスン電子と台湾のTSALとが奪い合いをしている。


スクロール→

東京エレクトロン

連結/百万円

19/3

20/3

21/3予想

売上高

1,278,240

1,127,286

1,360,000

営業利益

310,571

237,292

306,000

 同率

24.30%

21.05%

22.50%

経常利益

321,662

244,979

306,000

当期利益

248,228

185,206

230,000

 

[ 2021年1月29日 ]

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