同幹部の話によると、これまでは朝６時から火葬に入り、昼ごろに作業は終了していた。今は火葬炉が１日中稼働している。この火葬場に１８台の火葬炉があるが、正常に稼働しているのは１１台。１人の遺体の焼却時間は５０分ほどかかるという。

また、遺体搬送車が不足しているため、輸送能力が限られている。今まで１台の車に１人の遺体を積んでいたが、今は２人を積んでいる。それでも間に合わないため、バンの椅子を撤去し、７、８人を運搬しているという。

この火葬場には９台の遺体搬送車がある。「今、運んできた遺体の数と処理量は、通常の４～５倍だ」と同幹部は述べているという。
武漢市の新洲火葬場の職員は、９台の火葬炉が２４時間稼働していると答えた。
漢口火葬場でも、２０台の火葬炉が絶え間なく稼働しているという。
武漢市には現在、８ヶ所の火葬場がある。
冒頭の火葬場幹部によると、多くの遺体は病院からではなく、死亡者の自宅から運ばれてきたとし、「計算では３８％が病院から、６１％が自宅から運ばれてきた」という。
中国当局は新型肺炎感染患者の遺体取り扱いに関する通達で、自宅で死亡し死因がはっきりしない場合、感染者と接触した経歴があれば、一律に「感染疑い」として処理するよう指示しているという。

中国政府が発表した死者数は、感染を確定した患者の死亡者数であり、感染疑いのままで死亡した人を含んでいない。

当局と発表によると、８日午前００時現在、武漢市の感染者数は１３,６０３人、うち死亡者数は５４５人となっている。
９日午前８時現在の中国全体での感染者数は３４,６７３人、死者数は７２４人、重傷者は６,１０１人、
このほか発熱などあるものの、患者が多すぎ検査もされず、疑われている人は２７,６５７人となっている。
武漢市では、原則、外出禁止令も出されており、実際は感染し発症した人を病院に運ぶ手立ても限られ、そのまま治療も施されず、疑いのまま、自宅で亡くなって。

ほかの武漢含む湖北省以外の致死率は０．１９%、武漢市は４．０％。
その違いは適切な病院での治療にある。
武漢市では１１月から患者が現れ、それも増え続け、病院では、院内感染どころか売付通路に感染者や付き添いの家族たちが氾濫し、感染拡大を招いている。
病院不足、入院可病院不足、重症患者用のベッド数が圧倒的不足、それに加え、マスク、防護服、消毒剤、点滴剤、治療薬、酸素吸入器や機器などすべて不足しているという。
対応する医療関係者たちも劣悪な環境と疲労困憊で体力もなくして感染し、死亡が相次いでいるという。
武漢市の疑いのある人の死亡も計算した場合、現行の致死率の４．０％は実際は数倍に膨れ上がるとみられる。
以上、中国紙参考