アイコン COVID-19  武漢の経過と現状 コロナウイルスの発生地

 

 

COVID-19の発生地の中国・武漢市では、現地の医師によると昨年11月ころから急にわけのわからない病気の患者が多くなり、12月も引き続き患者が病院に押しかけたという。
しかし、その感染症の正体が新型のコロナウイルスと発表されたのは12月末(WHOに通知)だった。武漢当局の1月7日の公表でも年末までに59人が感染したとだけ発表した。
1月13日には、新たに感染者が13人増加し、感染者は計62人、死者数は2人、それまでに完治した人は19人と発表した。

しかし、1月20日になるといきなり、中央政府の常務会が「重要指示」を発し、感染が異常事態に陥っていることを公にした。

1月20日までの地合いが悪かった。
その間、中国の中央・地方政府は3月はじめの「全人代」と「政商会議」の準備に大忙し。また、1月24日からの春節に向けた歳時も多く、武漢恒例の「4万世帯の大宴会」や「コンサート」も開催されていた。
武漢当局や中央政府は当初感染状況を過小報告、情報を隠蔽した。SNSに投稿した医師5人も拘束し検閲も強化した。しかし、年末には新型コロナウイルスによる感染症だと認めざるを得ななかった。1月1日~1月20日までが、感染を遮断する最後の機会だったが、当局は、その時機を失するどころか、こうした大宴会の歳時を行わせることにより、コロナウイルスを大感染させ、20日以降は加速度的に発症者が続出、病院は診察を求める患者で溢れ、病院の待合室や廊下がさらに感染を拡大させた。そして23日に武漢封鎖が宣告された。

武漢市では、医師も薬も病室も足りず、診察を受けられない人たちは病院の廊下にそのまま寝込んだり、自宅に帰った人たちは家族や近隣住民を感染させ続けた。そして今日に至っている。

<武漢市の現状>2月13日現在(14日発表分)
累計感染者数35,991人、現在の感染者数32,952人、死亡者は1,016人、治癒した人は2,023人。

<武漢では7000床の臨時病院に>
ベッドを並べただけの洪山体育館、武漢文化総合施設、武漢国際会展中心が計4400床。
2日にコンテナを組み上げオープンした火神山病院は1000床
6日に同様にオープンした雷神山病院は1600床
合計7000床が緊急設置されている。
病院の既存施設の病床合計は5,000床とされる。

しかし、7,000床増加したところで合計で1万2千床、感染者数が増加の一途をたどり、まだ大幅に不足している。診察も検査も受けられず、病院や臨時病院、家で亡くなり、そのまま火葬場に直行させられている亡骸は、現状の増床では変わることはない。

中国当局が湖北省武漢に建設した隔離施設「火神山病院」の医療従事者は匿名サイトで、院内では毎日、200~400人が軍のバンにより運び出され、新しい患者が直ちに入室すると書き込んだ。
火神山病院、雷神山病院は軍が管理しており、何も発表されず、市当局の発表を信用するしかない。
ベッドに担ぎこまれても薬や検査キットがなく、治療を受けられないまま、感染確認さえ取れないままなくなっているのが現状のようである。

SNSでは「命を助ける箱舟か、死を待つ強制収容所か」と書かれ、2月6日までに開設された新型肺炎の患者受入臨時医療施設に、不満の声が噴出している。患者によると、体育館施設などには医師や看護師が駐在しておらず、薬も足りずないという。
中央政府は、全国の医師や看護師、軍の医療部隊など計1万人以上を緊急派遣し、治療に当たらせているが、予防措置は外出禁止令だけであり、家族間の感染、検査さえ受けられず自宅での死亡が急増しているままになっている。
武漢周辺に6ヶ所ある某火葬場では毎日24時間フル稼動、日に110人以上を火葬しているという。
・・・これが武漢の現実のようだ。

また、日本国民の感染の急増は、何の知識もない担当大臣は、専門医療家たちを全員至急集めて、即対策を講じなければ、無限感染拡大を招く。
政治家が政治的に個人情報や風評被害を恐れているばかりでは、感染力が強く、国民は対応できない。
韓国並みに個々の感染者の陽性判明までの移動経路を公表すべきではなかろうか。
インフルエンザウイルスと異なり、季節的に終息するものでもない。

同じコロナウイルスの
SARSは中国で2002年11月~7月、
MERSは韓国で2015年5~7月だった。
日本では昔の疫病の大禍では、お地蔵さんが祀られている。武漢のコロナウイルスもお地蔵さんや神様が早期に鎮めてくれることを祈るばかりだ。
火神は火を司り管理する神様。疫病コロナウイルスの火を早期にコントロールする意味があるようだ。

↓体育館施設のベッド(左)、コンテナ型を連結した火神山仮設病院の内部(右)
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[ 2020年2月15日 ]

 

 

 


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