アイコン 医師の治癒判断の4条件 武漢大学研究チーム米医学誌に発表 COVID-19感染症

 

 

医師が感染者に対して治癒宣言するには、
①体温が3日間以上正常であること、
②呼吸器官の症状が改善されたこと、
③胸部CT画像で急性滲出性病変が著しく改善されていること、
④1日おきのPCR検査が2回とも陰性であること
など4条件を全部満たす必要があると報告した。

中国の広東省の医療チームは、感染してその後陰性となり治癒したと診られていた元患者から14%の確率で再陽性化していたとの報告があり、日本でも韓国でも一旦、治癒した人が再び陽性になったと報告されている。

そうした中、武漢大学中南病院の徐海波博士が率いる研究チームは2月25日に発表した論文で、4人の新型コロナウイルスによる肺炎が治癒した人に対して、複数回の核酸検査(PCR検査)を行い、いずれも陽性反応が出たと報告した。中国メディア「財新」が2月29日に報じた。

「新型コロナウイルス回復者のPCR検査陽性結果」(Positive RT-PCR Test Results in Patients Recovered From COVID-19)と題する論文は、米医師会が発行する医学誌「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)」に掲載された。

4人の治癒者は全員、医療関係者で、新型ウイルス患者の治療に当たり、自身も感染した。1月1日~2月15日まで、1人は武漢大学中南病院に入院しており、他の3人は自宅で隔離措置を取っていた。患者は男性2人、女性2人、年齢は30~36歳。検体は咽頭から採取した。

研究チームは電子カルテから患者の年齢や性別などの基本情報、PCR検査結果と胸部コンピューター断層撮影(CT)画像を入手した。
4人はともに軽度から中度の患者で、そのうちの3人に発熱や咳などの症状があり、1人は無症状だった。
しかし、全員のCT画像にすりガラスのような影が認められ、PCR検査で陽性反応が出た。
4人は治療を経て退院または隔離措置解除の基準に達していた。4人は発症から治癒まで12~32日間の時間を要した。

しかし、5日間の隔離期間を経て、5~13日間後、それぞれに対して検査を行い、いずれも陽性反応が出た。
全ての患者はさらに、その後の4~5日間で、3回にわたる検査を受け、全員、陽性反応を示した。製造元の違う検査キットでも検査を行い、やはり全員陽性反応だった。
4人には症状がなく、胸部CT画像は治癒時と変化していない。新型肺炎の患者とも接触していない。
論文は、少なくとも一部の治癒患者は新型ウイルスを保有していると指摘した。
まだ、患者の家族の感染が確認できていない。
患者は医療関係者のため、自宅隔離の期間中、特別に注意を払っていた。
研究チームは退院患者、または隔離措置が解除された患者のフォロー方法を再考すべきだとした。退院後、14日間の隔離が必要であり、退院後の第2週と第4週に病院で再検査を受けるよう提言した。

他の地方から応援で武漢入りした医師は28日、財新に対して、現在、感染した医療関係者は治癒後、1ヶ月間の隔離措置を講じていると述べた。
以上、

中国では、一時の大混乱から情報が管理統制され、1月5日に新コロナウイルスのゲノムを世界に発表した上海のP3研究施設は当局の許可を取らず発表したとして閉鎖されたという。さらに、感染者が出ても末端当局から感染報告されない事態も多くの証言が出ている。
いくら、幹部が評価されたく隠蔽しようとも対極には変わりないだろうが、まだ感染者は当局発表でも国内に3万人(ピーク2月18日5万8千人)おり、韓国のような爆発的感染拡大を招く事態はいつでも想定される事態は続いている。
大規模隠蔽工作が行われれば、当初の武漢当局と習近平政権は同じになり、さらに深刻な事態を招くことになる。今のところ、中国当局の発表を信じるほかない。
以上、

このウイルスの特徴は、感染力が強いこと、なかなか直らないことにある。そのため、工場や事業所、集客の飲食店などで感染者が生じれば、感染拡大が懸念され、産業をストップさせるおそれが高いことにある。それこそがこのウイルスに対する日本の真の脅威・恐怖である。

[ 2020年3月 4日 ]

 

 

 


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