アイコン 大分の集団感染詳細 助かる命も助からない 国・厚労省の指針

 

 

感染検査を固く絞り込み続ける政府。
国が指針により疑われる人たちに対して即検査させるよう、全国の医院・病院に通知すれば、集団感染を防止できるのであるが・・・。

しかし、国はアメーバー状に全国へ拡がる新コロナウイルスに対し、厳しい感染検査条件を突きつけ、後手後手の対処療法しか取らず、結果、発熱が3日も4日も続いて重症化し、初めて感染検査を実施、この間、接触した親族・近隣者などの濃厚接触者や医療機関関係者を集団感染させ、病院自体の医療崩壊させるかもしれない国の施策となっている。

<簡易検査キットを病院に即配布すべし>
3月16日から納品開始されたクラボウの簡易検査キットを、全国の大病院に全部に即配備し、町医者の紹介より、すぐ大病院で感染検査ができるようにしなければ、日本国中新コロナウイルスが蔓延することになる。月末までには島津製作所の簡易検査キットを納品開始されるのだが・・・。
国は感染検査をその権力により私物化すべきではない。

<<大分の夫婦の感染者の例と集団感染>>
自営業のともに60代の夫婦(二人暮らし)、ここ2ヶ月間、県外に出ておらず、仕事は不特定多数に対応する仕事ではないという。
夫婦は7日初期症状が出て、共に臼杵市内のA診療所で11日に受診、診療所の医師は新コロナの疑いなど微塵も思わず、さらに妻は大病院の医師会病院でも疑いがもたれず、その後、夫の陽性確認を受け、やっと、感染検査し、感染していたことが判明した。

<妻(大分県で3例目)>
3月7日~10日、発熱、倦怠感、食欲低下出現
3月11日、症状継続するため市内のA診療所を受診
3月13日、再びA診療所受診
3月16日、A診療所から、臼杵市医師会立コスモス病院(コスモス病院)を紹介され受診、その後、CT検査で間質性肺炎の疑いがあり、同日、国立病院機構大分医療センター(大分市)に緊急搬送され入院した。
3月19日、夫がPCR検査陽性が判明したため、大分市保健所衛生環境研究センターでPCR検査実施、陽性が判明した。

<夫(大分県で2例目)>、
3月8日~10日、妻とともに発熱、倦怠感、食欲不振あり
3月11日、症状が継続するため、A診療所を受診し、漢方薬処方あり
3月13日、A診療所を受診。発熱あり、解熱剤処方あり
3月16日、A診療所を受診。熱37.5度あり、食欲がないため点滴施行。
3月17日、A診療所を受診。点滴施行
3月18日、A診療所の紹介状により、市医師会立コスモス病院を受診
3月19日、衛生環境研究センターでPCR検査実施、陽性反応

3月2日~7日、心臓カテーテル検査のため国立病院機構大分医療センターに入院
3月16、17、19日、妻が入院している国立病院機構大分医療センターを面会のため訪問していた。

夫は通院や妻の見舞いには自家用車、妻はコスモス病院へはタクシーを利用。

問題は、A診療所も、医師会病院も、国立病院も、感染を疑う医師が一人もいなかったことに起因している。
疑いあれば検査するよう、全国の医師に対して国が指示していれば、こういうことはなかろうが、医師たちについても、大分県から陽性者を出さないという無意識の意識が働いた可能性もある。
そして妻は重篤になっているという。
重症化する前に重症化しないように適切な処方があったのではなかろうか。

この間、長期にわたり、実質感染者を、感染者の疑いも持たず、対応した医師や看護師たちが、次々と感染していることが発覚している。
20日に女性医療関係者3人と男性医療関係者1人、および夫婦と濃厚接触者の男性の計5人の感染が確認されている。

元維新の橋下は偉そうにTVで感染検査を絞り込めと言う。
これでは高齢者を罹患させる可能性が高く、軽症化で押さえ込まなければ、専用の病室も限られ、重症化した場合大きなリスクが生じる。
早期に適切な治療を行い、重症化させないのが、国の医療行政や医療機関の国民に対する医療義務ではないだろうか。

(国は全国の400ヶ所以上の大病院を統廃合するために、患者に対して直接大病院に行けなくし、町医者で受診し、問題があれば、紹介状により初めて大病院で受診できるように、医療システムを大きく変更している。当然、町医者はレベルが総じて落ち、また金になることから、いつまでも自らに受診させようとする。今回の新コロナ感染症では、紹介状を書くときには、手に負えなくなったときに限られ、重篤症状に陥る可能性が非常に高い。
それでなくとも、感染検査を受けられる条件である37.5度以上が4日も続けば、高齢者はすでに重症化している。・・・これに対して誰が反論できるだろうか)

<院内感染>看護師3人、医師?1人感染
(4例目):(1)年代:30代、(2)性別:女性、(3)国籍:日本、(4)居住地:大分市、(5)職業:医療機関職員、(6)症状:倦怠感

(5例目):(1)年代:20代、(2)性別:女性、(3)国 籍:日本、(4)居住地:大分市、(5)職業:医療機関職員(6)症状:発熱(38.1度)、頭痛、鼻汁

(6例目):(1)年代:20代、(2)性別:女性、(3)国籍:日本、(4)居住地:大分市、(5)職業:医療機関職員、(6)症状:なし

(7例目):(1)年代:30代、(2)性別:男性、(3)国籍:日本、(4)居住地:大分市、(5)職業:医療機関職員、(6)症状:なし、

(8例目):(1)年代:80代、(2)性別:男性、(3)国籍:日本、(4)居住地:大分市、(5)職業:無職、(6)症状:発熱あり(37.9°C)、肺炎所見あり。・・・夫婦の濃厚接触者。

なお、大分県では3月3日に一例目となる接客業の30代女性が感染し、すでに陰性化して退院している。
女性が勤める料飲食店や検査前に行ったスポーツジム関係者について、全員検査したが、全員陰性だったと県が報告している。
ただ、同店をめぐっては、名古屋の感染者が、大分出張の際、同店を訪れていたという。

大分県は3月20日、国に対してクラスターチームの派遣を要請した。

診療所、医師会病院、国立医療センター病院の3者の医師たちは、大分県で感染経路不明の1例目が3月3日に発生しているにもかかわらず、夫婦に「発熱継続、倦怠感」が表れているにもかかわらず、何の疑いも持たなかった不勉強が問題のすべてではなかろうか。

国の指示命令を受けている大分県の保健所は、感染検査適用外の夫婦や医療関係者や患者らとの濃厚接触者(数十人~数百人)に対して、14日間の自宅待機を要請し、観察(毎日、体温測定と呼吸器症状の有無について電話確認)を行うとし、感染検査を受けさせようともしない。すべて国の指針である。


 

[ 2020年3月22日 ]

 

 

 


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