奥出雲椎茸(島根)/破産開始決定 実質町営会社 倒産要約版
島根に拠点をおく、奥出雲椎茸が破産開始決定を受けた。
負債総額は約10億円。
以下要約。
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倒産要約版 JC-NET版 |
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1 |
破綻企業名 |
(有)奥出雲椎茸 |
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本社地 |
島根県仁多郡奥出雲町三沢98-3 |
3 |
代表 |
糸原保 |
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設立 |
1991年3月. |
5 |
資本金 |
9900万円 |
6 |
業種 |
奥出雲町100%出資の椎茸生産販売会社 |
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ブランド名 |
「雲太椎茸」 |
8 |
売上高 |
以前のピーク期、約16億円 |
2022年3月期、約7億円 |
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9 |
破綻 |
2023年3月29日. |
破産手続きの開始決定 |
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破産管財人 |
熱田雅夫弁護士(熱田・廣澤法律事務所) |
電話:0852-28-2611 |
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裁判所 |
松江地方裁判所 |
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負債額 |
約10億円 |
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破綻事由 |
同社は、実質町営の椎茸の生産販売会社。人工菌床木を契約農家に販売し、生産椎茸を集荷販売していた。リーマンショック前までは経営上問題はなかったが、その後はアベノミクス消費不況もあり、収入減を補うため共稼ぎ世帯が増加し、手間隙かかる鍋物が家庭料理から大幅減少、同社の売上は不振が続き、生産する契約農家も高齢化から減少して赤字、今般の新コロナ事態でさらに売上高が落ち、債務超過に陥っていた。昨今は燃料費の高騰など製造コストも増加し、事業継続を断念したもの。
それにしても負債額が大きい。 町が連帯保証していれば町の事業に今後影響してくる。連帯保証しておらず金融機関が貸付金を消却するための法的処理の破産だったら問題はないだろうが・・・。 なお、奥出雲町の2022年度の予算の歳入額は143億円、内訳では前年度から6%増、8億円増となっている。地方交付金は61億円で前年度ほとんど変わらないが、県からの受入金と国庫受入金の計が前年度比19.5%増の27億円ある。全国津々浦々にこの景気をが続けられているようだ。 |