アイコン 中国大砂塵の黄砂 北部九州襲来とヘリ訓練と・・・


住んでいる北部九州の視界は山並みの視界から通常20キロあまり、本日は0.5~1キロ前後、山並みの影も見えない。
黄砂で晴れの天気も真っ白け、朝は風もあり急激にPM10が悪化した。

通常、自衛隊のヘリが毎日訓練飛行しているが、本日はヘリの音もなく静かだ。
佐賀のヘリ基地での墜落事故から、ヘリが分散し訓練しているようで、最初は週に1・2回、それが日に1回になり、今では朝昼夕の3回も飛行訓練している。天気により煩いときも多いが、ヘリ基地ではない最寄りの基地に何機のヘリがあるのか不知だが、毎日3回も訓練する必要があるのだろうか。老朽化ヘリでの訓練だけは勘弁してもらいたいものだ。

 

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<佐賀戦闘ヘリ墜落原因はローター固定螺子の破断だった>

2018年2月、佐賀県千代田町の民家に、陸上自衛隊目達原駐屯地(吉野ヶ里町)所属の戦闘ヘリ(米呼称:アパッチ)が墜落、民家は炎上破損、乗員2名が死亡した事故で、2019年9月、防衛省は、主回転翼を固定する「メインローターヘッド」のボルトの破断が原因だったとした。また、その原因は「搭載前の亀裂」と「さび止めの薬剤の劣化による異常作動」の二つを併記した調査結果を発表していた。

<韓国ヘリの螺子破損による墜落5人死亡事件>
2021年6月、韓国海軍のマリンオンの試験飛行、離陸直後の墜落・爆発炎上事件でも、「ローターマスト」のブレードを固定するボルトの品質不良(フランス製)が原因で、離陸して13秒後、上空10メートルに上昇したところでボルトが破断し、ブレードが外れ墜落したものだった。燃料満載のため墜落直後爆発炎上し5人の海軍関係者が亡くなった。

螺子の製造工程で空気冷却するところ、水で急冷却しことが破断原因だったとされている。
海軍用に導入されたばかりの試験飛行であり、老朽化問題は一切ない。
(完成品螺子のすべてで工業検査を実施していれば判明していた可能性が高い。それほど重要な命をつなぐ螺子だ)

 「メインローターヘッド」と「ローターマスト」/「ローター」と「ブレード」は同じ意味。

<螺子は検査項目になかった>
佐賀のAH64D戦闘ヘリの自衛隊での整備・検査項目では、ブレードの検査は当然あるものの、固定する螺子の品質検査は検査項目に入っていなかった。
同機はボーイング社が開発、富士重工がライセンス生産(「メインローターヘッド」も付属する螺子もボーイング社製)していた。
自動車のドライブレコーダーの映像では、水平飛行中いきなり垂直に落下していた。

<宮古島墜落ヘリ>
宮古島の墜落ヘリ「UH-60J」型機(米呼称:ブラックホーク)は、飛行高度が巡航高度最低の150メートルで飛行していたという。もっと高かったら対応できたかもしれないと報道されている。
しかし、緊急異常ボタンも押されていなかった。同ボタンを押すと最寄りの通信基地に異常を自動で知らせるという。それほど異常に墜落していたことになる。
水平飛行中にいきなり垂直落下した場合、高度が倍の300メートルあったとしても対応できないのではなかろうか。

ブラックボックスはどうなっとるんじゃ。
「UH-60J」型機」は、原型の米軍仕様にはブラックボックスがついている。
原型の「UH-60」はロッキード・マーチン子会社のシルコフスキー社製。
日本は三菱重工がライセンス生産している機。・・・当問題は3回目記載。

12日現在、ヘリの捜索活動は今なお難航している。潮流で流された可能性が指摘されている。
調達価格が1機37億円、同じ多用途ヘリの旧機種はベル社製の富士重工ライセンス生産のヘリで12億円だった。あまりに高価すぎてB-BOXを海洋・島嶼国にありながらケチった可能性も否定できない。

佐賀ヘリ墜落の際、運用ヘリ全機のローター固定螺子の品質チェックと、検査必須項目として採用していた場合、宮古島のヘリ墜落はなかった可能性もある。宮古島墜落ヘリは検査を受けたばかりだった。金属は使用していたら振動や酸化などで劣化する。日本企業の特許「製造不正」は問題外、螺子の耐久使用期間も取り入れるべきではないだろうか。

原子炉でも鋼製容器も使用時間が経過するほどに微細なヒビが細かく入ってくる。そのための耐用年数でもある。微細なヒビは年数経過とともに徐々に大きくなっていく。

検査における螺子の締め忘れは、熊本から宮古島まで1100キロあまり飛行してきており考えられない。
1度あることは反省なければ何度でも起きる。それも忘れたころに・・・。



 

[ 2023年4月13日 ]

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