アイコン 9月、低迷続く中国の不動産市況、新築・中古の価格


中国政権は、これまで景気が過熱すれば、不動産規制を強化して冷やし、冷えすぎて経済が低迷すれば、不動産規制を緩和して、幾度ともなく経済回復を図ってきた経緯がある。
ところが、習政権が2020年6月に打ち出した共同富裕論(住宅不動産価格を勤労者が買える水準まで下げる論)に基づく「三条紅線」政策、(金融機関に不動産会社の自己資本に基づき融資限度額を設定)により、新たなる融資を受けられないどころか、償還期の借入金の借り換えもできないという強硬策、これにスーパー大手2社(恒大+碧桂園)が実質倒産、ほか中堅以下多くの不動産開発会社が破綻、建設中の建築代金の支払いもできず、何十万戸~何百万戸が建設途上でストップし、廃墟となった。

これを受け、政府が主導して建築進捗に基づき、資金を注入して建設を続行させたり、政府系の健全不動産開発会社に買い取らせ開発を続けさせたりしてきた。政府は完成在庫を買い取って不動産業の景気回復を図っているが・・・。
政府は手綱を緩め、購入する国民に対しても規制を大幅に緩和し続けたが、国民の政府に対する信用は喪失、国民は反応せず、逆に借金を減らすため手持ち不動産を売却、中古不動産の価格の低迷が続く原因となっている。

 

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2019年までは不動産規制のコントロールにより、景気そのものをコントロールできたものが、2020年以降は不動産開発会社どころか、国民に対して直接打撃を与えたことから、国民が動かず、政府は経済をコントロールできなくなっている。

住宅不動産開発は経済波及効果が極めて高く、資金が循環することから、雇用拡大、関連産業も活況を呈し、経済成長に寄与する。
それが機能不全となっており、政府がインフラ投資をいくら行っても景気は浮揚しなくなっている。今や政府主導のインフラ投資を行い過ぎて、財政を悪化させている地方政府も多くなっている。
経済回復のためのインフラ投資に加え、消費刺激策として取り入れた車両購入補助金、家電購入補助金、農機具購入補助金もすでに底を突き始めた地方政府もある。
そうした補助金による消費活動も現在のGDPに大きく反映しているものの、補助金が切れた場合、・・・・。

中国の今年7~9月までの第3四半期のGDP=国内総生産の伸び率は、前年同期比プラス4.8%となった。これは第2四半期の5.2%、第1四半期の5.4%から減速しており、長引く不動産不況やトランプ関税爆弾などの影響で内外需とも減速傾向が鮮明になっている。

トランプの対中関税爆弾・・・
2月、麻薬フェンタニル10%、
3月、麻薬20%に引き上げ、
(4月4日,中国対抗のレアアース輸出規制)
4月12日、相互関税報復合戦145%(中国125%)
5月12日、30%で暫定合意、
((仮)11月1日からレアアース対抗措置により130%の可能性)、
11月10日、暫定関税期限、11日から現行の30%に24%が加算される可能性)
(別途、ほか世界の輸入国共通で鉄・アルミ・銅製品に対する50%関税あり、また、バイデン時代から中国企業製の自動車・自動車部品・EVバッテリー品については100%関税を実施中)

輸出額(ドル換算)については、前年同期間比で6.5%と伸びているが、内需不振による過剰生産物の輸出がダンピング輸出され伸びているもの、輸出企業の利益は薄利で、国内の設備投資や雇用拡大にはつながっておらず、輸出はGDPでは拡大に寄与しているものの、経済回復には寄与していない現実が横たわっている。

2024年の世界GDPは計110.4兆㌦(IMF版)
米国29.1兆㌦で26.3%、
欧州21.4兆㌦で19.4%、
日韓印の3ヶ国計で12.5兆㌦、11.3%、
中国は18.7兆㌦で16.9%の構成。

中国の名目GDP推移
2000年: 10.0兆元
2010年: 41.5兆元
2020年:104.2兆元
2024年:134.9兆元

総じて中国の不動産回復は、ほかの産業、政府投資、消費に勢いがなく、なお時間を要するものと見られる。


スクロール→

9月の中国70主要都市の不動産価格指数 新築と中古

9月の中国70主要都市の不動産の価格指数 新築と中古

中国・国家統計局版

2025

新築

中古

 

新築

中古

 

前年同月比

 

前年同月比

北  京

97.4

97.3

唐  山

94.2

91.4

天  津

98.8

96.8

秦 皇

95.1

91.6

石 家 庄

96.4

95.0

包  

94.1

92.5

太  原

100.6

95.4

丹  

96.1

94.0

呼和浩特

94.7

92.6

  州

97.0

93.6

瀋  陽

100.0

96.2

吉  林

96.1

95.3

大  連

97.6

94.3

牡丹江

96.8

95.8

  春

97.2

94.8

无  

96.4

95.9

ハルビン

97.2

94.2

徐  州

95.2

92.8

上  海

105.6

97.6

  州

93.8

93.0

南  京

98.1

94.1

温  州

96.3

93.7

杭  州

103.6

98.7

金  

97.4

95.0

寧  波

99.2

94.7

蚌  埠

96.2

95.5

合  肥

99.9

93.5

安  

96.4

93.3

福  州

98.0

94.7

泉  州

97.6

94.4

アモイ

99.1

96.0

九  江

96.5

94.9

南  昌

95.8

94.7

  州

98.2

96.1

  南

97.6

95.2

烟  台

96.1

93.5

青  

98.7

95.5

  宁

96.5

94.4

  州

96.7

91.8

洛  陽

97.1

96.0

武  漢

97.5

93.7

99.9

95.3

  沙

98.4

93.4

宜  昌

100.2

95.2

广  州

95.9

94.0

襄  阳

95.7

93.0

深  圳

98.2

98.3

岳  阳

95.7

94.9

南  宁

100.2

94.1

常  德

96.4

92.8

海  口

95.1

96.6

韶  关

96.8

95.1

重  慶

97.8

96.6

湛  江

98.3

94.7

成  都

101.3

99.7

惠  州

97.3

93.0

  阳

96.7

95.1

桂  林

97.3

94.6

昆  明

95.1

92.8

北  海

94.3

94.6

西  安

95.0

92.6

三  

100.1

94.2

  州

96.0

94.3

  州

95.0

94.2

西  宁

96.3

96.7

南  充

97.8

96.9

  川

96.8

95.2

遵  

97.2

95.1

乌鲁

100.6

95.6

大  理

95.7

95.4

前年比、70都市中、新築上昇9都市/中古上昇0都市

前月比、新築で上昇したのは7都市/中古は全都市マイナス


 

 

 

[ 2025年10月21日 ]

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