≪外間議長問題≫議会が自らの威信を守れるのかどうか、そのものが問われている。

2月6日に行われた教育功労者表彰式。
本来であれば、このような式典では行政の長である知事、あるいは立法府の長である県議会議長が表彰状を授与するのが慣例である。
しかしこの日、議長である外間氏は式典を欠席していた。
しかも、議会への事前の連絡も相談もないまま欠席し、その時間に何をしていたかといえば、佐世保市で行われていた知事選挙において、特定の候補者である大石賢吾氏の応援演説に立っていたのである。
もし事前に欠席が分かっていれば、文教厚生委員会の中村泰輔県議が議長代理として出席し、表彰状を授与することも可能だったはずだ。
つまり問題は「欠席したこと」だけではない。
議長としての職責を果たすための調整を何一つ行わなかったことにある。
議長とは、46人の県議を代表する議会の長である。
特に知事選のように政治的対立が先鋭化する局面では、本来、中立性を最も厳格に求められる立場にある。
それにもかかわらず、自ら議長という立場のまま選挙の最前線に立った。
これは単なる軽率では済まされない。
議長という職の重みを、自らの行動によって軽くしてしまったと言わざるを得ない。
しかも結果として、その応援した候補者は落選した。
つまり外間議長は、議会の長としての威信と威厳を守ることなく、政治的行動に踏み込み、その結果だけが残ったことになる。
議会の信頼は、選挙の勝敗よりもはるかに重い。
議長が背負っているのは、自分個人の立場ではなく、議会そのものの信頼だからだ。
今、この問題が県議会で問われている。
県議会最終日の3月30日、県議会がどのような判断を下すのか。
問われているのは、外間議長一人の問題ではない。
議会が自らの威信を守れるのかどうか、そのものが問われている。
長崎県議会への公開質問状
―― 議長の中立性と議会の自浄能力について ――
長崎県議会 御中
長崎市小曽根町○-○○ 携帯 000-0000-000 JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次
本公開質問状は、先の知事選をめぐる一連の県議会議長の行動を受け、
個人の是非を超えて、議会という制度が何を守ろうとしているのかを
県民の立場から確認するためのものである。
以下の質問は、議会の信頼回復と将来の混乱防止を目的とするものであり、
誠実な回答を求める。
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【質問1】
県議会議長の「中立性」について、県議会としての公式見解を問う
県議会議長は、議会を代表し、議事の公正を担保する立場にある。
その議長が、選挙期間中に特定候補者の応援演説に立つことについて、
県議会として「問題ない」「問題がある」「条件付きで許容される」
のいずれと認識しているのか。
また、その判断の根拠を示されたい。
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【質問2】
公的行事の無断欠席について、議会はどのように認識しているのか
教育功労者表彰式という公的行事において、議会を代表すべき議長が
事前連絡・代理調整なく欠席した事実について、県議会として
・手続き上の問題はなかったのか
・職務上の問題はなかったのか
どのように整理しているのか、見解を問う。
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【質問3】
今回の件について、議会としての検証や総括は行われたのか
議長の行動が議会の中立性や威信に与えた影響について、議会内部で
・検証
・協議
・再発防止の議論
が行われた事実はあるのか。
ある場合は、その内容を、ない場合は、その理由を示されたい。
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【質問4】
議長の行動規範・選挙期間中の指針を明文化する考えはあるか
現状、議長の 政治活動や選挙期間中の行動について、明確な行動規範や指針は存在しない。
今回の事例を踏まえ、
・中立性
・選挙との距離
・公的行事との優先順位について、行動規範を明文化する考えがあるのか。
あるいは、不要と考えるのか。
理由とともに回答されたい。
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【質問5】
説明責任を制度として担保する意思はあるか
議長が
・公的行事を欠席した場合
・政治的に議論を呼ぶ行動を取った場合
その理由を
議会および県民に説明する仕組みを
制度として設ける考えはあるのか。
「個人の判断に委ねる」という立場を取る場合、それが議会不信を招く可能性についてどのように考えているのかを問う。
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【結び】
本質問状は、
特定の人物を糾弾することを目的としたものではない。
問うているのは、長崎県議会が自らの中立性と信頼を
どのように守ろうとしているのかである。
議会が沈黙を選ぶのか、言葉で説明するのか。
その選択自体が、県民の信頼を左右することを忘れてはならない。
以上、公開の場での誠実な回答を求める。
以上
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





