第2回(県境での海砂海賊ビジネスの構造)
佐賀県の境界線のこっちと向こうで金が動く。
前回、「県境を越えて海砂を採っているのではないか」という『申入書』の話を書いた。
今回は、その背景にある佐賀県と長崎県の県境での海砂海賊ビジネスの構造の話である。
これは玄界灘だけの話じゃない。
日本中どこでも起きる漁協組合の特殊な話だ。
県境というのは、不思議な場所である。
• 文化が違う
• 管轄が違う
• 許可が違う
• 取り締まりが違う
• 責任の所在が曖昧
つまり一言で言うと、「グレーが生まれやすい場所」でもある。
なぜ県境には海賊行為が横行するのか。
答えは簡単、監視の目が届かないからである。それと悪事がバレたときに責任の押し付け合いができるからでもある。
陸はまだ目に見えるからマシだが、海は見えない、まして海底で海砂を採取するとこなど誰も見えないからである。
海の中でどんな悪さをしているか、陸からは分からない。
しかも夜もある。まして沖でもある。
GPSの記録を見ない限り、正確な位置は分からない。
つまり、やろうと思えば、いくらでも“ちょっとだけ県境を越える”ことができる。
そしてこういうことが起きる。
• 自分の長崎県の砂は採り尽くしてきた 。
• でも船も設備も止められない。
• だから佐賀県の境界の近くを攻める
• 少し越える。
• でも「間違えました」で済む。
• しかも誰も厳しく調べない。
• そのうち越えるのが普通になる。
これ、長崎県の海砂海賊集団の平常運航である。
最初は事故。次は慣れ。最後は常態化。
誰が一番得をするのか、ここが一番大事である。

この構造で暴利を貪るのは誰か。
• 砂を売る業者(有明商事グループ、葵新建設)であり、
• 海砂採取を許可する壱岐組合長会(東部漁協の浦田和男組合長)である。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次






