アイコン 銅価格最高値更新 中国の硫酸輸出禁止による 尿素に加え肥料のリン酸も


イラン戦争の影響は世界のいろいろなところで現出しだしている。
中国はトランプ・ネタニヤフ連合軍とイランとのイラン戦争下、硫酸の供給不足を懸念し、銅やリン酸肥料などの生産に不可欠な硫酸の輸出を5月から停止する見通しだとブルームバーグが報じた。
中国の硫酸メーカーと輸出企業が当局から輸出停止についての事項を通知されたことを、情報筋の話を引用して報じた。

中東戦争で深刻化している原材料の供給不足は、輸出停止措置によってさらに悪化する見通しとなっている。

「硫酸」は、「銅の抽出」や「リン酸肥料の生産」に必要不可欠な原材料で、石油精製やバッテリーなど産業全般で使用されている。
銅の先物価格は4月22日、過去最高値を更新し694.00(USD/T)を付けている。

 

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中国は農作物の種まきの時期に合わせ、リン酸肥料の生産のために硫酸を備蓄しようとしていると思われている。
リン酸塩肥料は、植物の根張りや花・実付きを良くするためにリン酸成分(P)を多く含ませた肥料。
岩石リン酸塩を硫酸と反応させ、リン酸と副産物である石膏(硫酸カルシウム)を生成する。

イラン戦争でホルムズ海峡がイランに加え米国の逆封鎖により完全封鎖状態に至っており、中東産の硫酸の供給には大きな支障が出ている。
中東は原油の精製過程で硫黄の原料となる硫酸を得ており、世界の硫黄供給の3分の1を占めている。

中国は中東とは異なり、銅や亜鉛の精錬過程で生じる二酸化硫黄(SO2)から硫酸を生産している。
 中東戦争によって硫酸生産用の硫黄そのものの供給不足が同時に進行しているため、代替供給源も確保しにくい状況となっている。

ブルームバーグによると、中国の硫酸輸出制限はチリ、コンゴ民主共和国、ザンビアなどの主な銅生産国に打撃を与える可能性があるという。
中でも世界最大の銅生産国であるチリは、毎年中国から100万トン以上の硫酸を輸入している。
原材料市場分析機関「アーガス」は、「中国の硫酸輸出停止が今年いっぱい続くと、チリは硫酸価格のさらなる高騰に直面することになるだろう」と分析している。

世界の農業地で不足や価格高騰が生じている肥料の尿素、天然ガスの精製過程で抽出され、中東のカタールやイランも一大生産地、ホルムズ海峡封鎖で中東産が流通せず、肥料市場で尿素が逼迫、価格上昇を招いている。
 尿素は25年12月末の先物相場は386.50(USD/T)⇒26年4月22日694.00。昨年末から8割も上昇している。
戦争しないとの公約に違反してトランプが仕掛けたイラン戦争はアメリカでもガソリン価格だけを上昇させているのではなく、石油化学品、各種フィルム、プラスチック類なども高騰。ほか、世界の・米国の農家も直撃し、肥料の尿素価格の高騰から耕作面積を減少させている農家もあるという。
こうした農家は11月3日の中間選挙では共和党支持者であっても、トランプ派(連邦議会の共和党議員のほとんどはトランプ派)の議員候補者には投票しないことだろう。

銅の先物価格

(USD/Lbs)

月末

相場

19/12.

2.779

20/12.

3.519

21/12.

4.392

22/12.

3.810

23/6.

3.751

23/12.

3.880

24/6.

4.391

24/12.

4.075

25/3.

4.369

25/6.

5.017

25/9.

4.287

25/12.

5.682

26/1.

5.924

26/2.

6.004

26/3.

5.476

26/4/25.

6.023

・既存車の3倍銅線需要のEVにより上昇

・データセンター向け電力線により上昇

・直近、銅抽出の硫酸不足による上昇

 

 

 

[ 2026年4月27日 ]

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