アイコン 医療コンサル元社長を逮捕 16億円詐取容疑、業績偽り株売却か


医療コンサルタント会社の業績を偽り、投資会社から現金16億円余りをだまし取ったとして、警視庁は14日までに、東京都港区の医療コンサル会社「MTU」元代表取締役の容疑者(38)を詐欺の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。「詐欺と言われるようなことはしていない」と容疑を否認しているという。

捜査2課によると、容疑者は2022年12月~23年2月ごろ、実際には導入していない医療関連サービスについて「既に運用実績がある」などと嘘の説明をして、自社株の買い取りを提案。投資会社から計約16億数千万円をだまし取った疑いがある。

 

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同課によると、容疑者は当時、投資会社に対し「2024年の売上高は約8億円にのぼる見込みだ」などと記した虚偽の資料を提示。同社を「成長の見込める優良企業」と誤認させていたとみられる。

警視庁は、だまし取られた資金の多くが原容疑者の個人的な借金の返済や、別の事業の穴埋めに充てられていたとみて、資金の詳しい流出先の解明を進めている。
 

プロの目も欺く「成長神話」の危うさ

今回の事件で特筆すべきは、16億円という巨額の被害が、個人の投資家ではなく「投資のプロ」である法人を対象に発生した点だ。

背景には、近年の医療・ヘッジファンド市場における「コンサルティング・DX」への過度な期待感があったといえる。容疑者は、実体のないサービスを成長の柱に据え、将来の売上予測を精巧に作り込むことで、精査の手をすり抜けた可能性がある。

一般に、未上場企業の価値算定は公開情報が少なく、経営者側の提示する資料に依拠せざるを得ない側面がある。捜査当局は、こうした「情報の非対称性」を突いた組織的な詐欺の可能性も視野に、決算書類の偽造プロセスなどを追及するものとみられる。


 

 

[ 2026年5月14日 ]
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