アイコン 【広島】旧山田記念病院の「医療法人社団明清会」が破産 2023年に三原市医師会病院へ事業譲渡


旧山田記念病院の「医療法人社団明清会」が破産

広島県三原市宮浦の「医療法人社団明清会」が破産したことが分かった。

同法人は、三原市で脳神経外科を中心とした「山田記念病院」を運営していた医療法人。山田記念病院は1992年に「山田脳神経外科」として開院し、その後、一般病床35床を有する病院として地域医療を担っていた。

医療法人社団明清会 概要
法人名 医療法人社団明清会
所在地 広島県三原市宮浦
旧運営施設 山田記念病院
病床数 一般病床35床
主な診療分野 脳神経外科、内科、神経内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病内科、リハビリテーション科など
事業譲渡先 一般社団法人三原市医師会
病院統合 2023年4月1日、三原市医師会病院と統合

 

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脳神経外科を中心に地域医療を担う

山田記念病院は1992年に山田脳神経外科として開院。その後、35床の一般病院として脳神経外科を中心に、内科、神経内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病内科、リハビリテーション科などを手がけていた。

広島県が公表した病院再編資料によると、2021年度の山田記念病院は入院患者延べ1万216人、外来患者延べ1万9802人を受け入れ、救急車の受け入れも年間323件に上っていた。

脳神経疾患に対応する専門医療機関として三原市周辺の地域医療を支えていたが、人口減少や高齢化、医療従事者の確保などを背景に、将来的な医療提供体制の維持が課題となっていた。

2023年に三原市医師会病院と統合

こうした中、明清会は山田記念病院の事業を一般社団法人三原市医師会へ譲渡し、三原市医師会病院と統合する方針を決定した。

広島県の病床機能再編計画 によると、山田記念病院は閉院し、患者やスタッフについては原則として三原市医師会病院へ引き継ぐ計画とされた。

県の資料では、地域の人口減少と高齢化が進む中、「脳神経外科がメインの山田記念病院が単体で生き残ることは容易ではない」と指摘。内科、外科、整形外科などを有する三原市医師会病院との統合により、医療資源を集約するとしていた。

2022年11月に開かれた尾三圏域地域医療構想調整会議では、山田記念病院を2023年3月に廃止し、同年4月1日付で三原市医師会病院と統合する計画が承認された。

山田記念病院の35床はすべて削減される一方、旧病院が担っていた脳神経外科機能は三原市医師会病院へ移管。旧山田記念病院の常勤医師も統合後の医療体制に加わり、三原市内で脳神経疾患に対応する診療機能の維持が図られた。

病院事業を譲渡、既存債務は明清会側で処理

広島県が公表した再編資料 では、事業譲渡に伴い、山田記念病院が保有していた医療機器などの資産のほか、診療契約を含む契約上の地位や権利義務を三原市医師会側へ承継する計画が示されていた。

一方、病院廃止後に残る既存債務については、開設者である医療法人社団明清会の協力のもと処理するとされ、病院事業の譲渡後も旧運営法人側に債務処理が残る形となっていた。

山田記念病院の診療事業そのものは三原市医師会病院へ引き継がれたが、旧運営法人の明清会はその後も法人として存続。今回、病院統合から約3年を経て破産に至った。

なお、病院統合時に残った既存債務と今回の破産との直接的な因果関係や、破産時点の負債総額については現時点で明らかになっていない。

参考資料: 広島県「単独病床機能再編計画書」広島県「病床機能再編支援事業」関連資料

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