【東京】追報:ダイヤ冷ケース 負債約5億円 売上10億円超から縮小、工場取得の借入負担
菓子店向け冷蔵ショーケースの製造・販売を手がけていたダイヤ冷ケース(株)(登記上の本店:東京都世田谷区)の破産について、負債総額が約5億円であることが新たに判明した。
JC-NETでは9月4日、同社が8月26日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けたことを報じていたが、当時は負債額や自己破産申請日などは明らかになっていなかった。
前回記事:創業50年超のダイヤ冷ケースが破産 菓子店向け冷蔵ショーケース製造、「むさしのルビー」は5月閉店
ダイヤ冷ケースの負債は約5億円
帝国データバンクによると、ダイヤ冷ケースは2026年8月18日に東京地裁へ自己破産を申請し、同月26日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約5億円。
| 法人名 | ダイヤ冷ケース株式会社 |
|---|---|
| 法人番号 | 4010001022113 |
| 登記上の本店 | 東京都世田谷区 |
| 本社・東京工場 | 東京都武蔵村山市 |
| 設立 | 1972年9月 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 事業内容 | 洋菓子・和菓子店向け冷蔵ショーケースの製造・販売 |
| 負債 | 約5億円 |
| 自己破産申請 | 2026年8月18日 |
| 破産開始決定 | 2026年8月26日 |
売上10億円超を計上、工場取得の借入が財務を圧迫
同社は菓子店やホテルなどを対象に冷蔵ショーケースを製造・販売し、納入実績は3,000店を超えていたとされる。菓子店向けショーケースの専門メーカーとして事業基盤を築き、2007年2月期には年間売上高約10億7,600万円を計上していた。
一方、2006年5月に竣工した現在の本社・東京工場について、取得資金を金融機関からの借入金で調達しており、その後、有利子負債が財務面の負担となっていた。
長期にわたる借入負担を抱えるなか、新型コロナウイルス感染拡大では主要取引先となるケーキ店や菓子店も影響を受け、2021年2月期の年間売上高は約6億3,300万円まで減少した。
「むさしのルビー」閉店後、7月以降は休業
同社は本業以外の収益機会も模索し、2022年にはプリンやグルテンフリーの焼き菓子を扱う「むさしのルビー」を開店。同店は自社製ショーケースを実際の店舗で活用するアンテナショップとしての役割も担っていた。
しかし、同店は2026年5月2日に閉店。その後も経営改善には至らず、ダイヤ冷ケースは同年7月以降休業状態となり、8月に自己破産を申請した。
創業から50年以上にわたり、全国の菓子店などへ冷蔵ショーケースを供給してきた専門メーカーだったが、長期的な借入負担に加え、市場環境の変化やコロナ禍による売上減少などが重なり、事業継続を断念することとなった。
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