鈴木農相の備蓄米買い戻し決定 13.7%コメ相場上昇
鈴木農相、2025年10月、農相就任の際には、暴騰沈静化の収穫時にもかかわらず、コメ価格について「市場介入しない」と宣言、口先介入さえ行わず、収穫時にもかかわらず問屋筋は鈴木農相発言で安心買い、新米を抱え込み、市場に放出せず、コメ市場は昨年12月末まで高騰し続けた。
コメは元々需給バランスが崩れており、6月は早場米の収穫を控え、民間在庫が最低となる時期で6月の通常在庫は160万トン前後、今年の在庫は240万トンを超え例年より80万トン以上増加。米問屋が市場にコメを流通させず、高値を維持し続けた。
一方、政府は昨年、備蓄米を68万トン放出して今年の6月末在庫は32万トン、ただ、備蓄米の32万トンの内容は4年物と5年物が主でほとんど飼料用に払い下げられるコメ、戦争のような超異常時にならなければ人が食することもないシロモノ。
6月末民間在庫が例年比で80万トン以上増加する中、政府が備蓄する必要性は全くない。単に暴落防止のための政策購入だ。
コメは低温倉庫で保管されても生鮮食品、1年ごとに味は劣化し、まともだったら4年・5年経過物は食さない。
鈴木農相は5月時点で備蓄米購入の入札をするとしたが、自民党から反対され保留、7月になり暴落が現実なものとなり、9月1日、備蓄米を21万トン購入すると発表した。それも今秋の新米ではなく、昨年産米を購入するというコメ問屋筋が大喜びする内容となっている。
鈴木農相の選挙区は、山形県、コメ産地だ。特Aの「つや姫」と「雪若丸」は有名な地元のブランド米。選挙は勝たなければタダの人、農相は選挙で勝つために自らの立場を利用して備蓄米の購入に動いたのかもしれない。大義はいくらでも後から御託を並べられる。
しかし、240万トンの在庫、21万トン購入しても220万トンの在庫、新米の収穫時、高騰したことから米離れもあり需給バランスは崩れ、在庫はさらに積みあがるしかない。
備蓄米として買い支えても、今後、新米の在庫増も加算され、再び民間在庫は240万トン以上になる。小規模米問屋の心理から、今回、相場が少し上昇したことから、市場価格も上昇、そうすれば、早めに倉庫の在庫を処分しようと中小の米問屋は市場売却に動き、雪崩現象で売却することになる。一度、崩れた米問屋筋の売り惜しみ、再び売り惜しみする心理に団結したものにはならない。
今年の米収穫量の見込み
農水省は、8月15日時点の水田10アールあたりの2026年のコメの収穫量は、24道府県で平均を「やや上回る」見通しだと発表した。
一大産地の北海道と新潟などでは成育時晴天に恵まれ豊作予想も出されている。
堂島米先物平均価格(170日限)
コメの先物相場は、農水省の備蓄米購入再開に、最近の最低価格となった8月13日の28,500円から8月31日の32,420円まで13.7%上昇した。鈴木農相の選挙に勝つための米ゲームに消費者は翻弄されることになった。
スクロール→
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堂島コメ先物取引価格の推移ほか |
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うるち米・60K・玄米 |
スーパー平均価格 |
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月足 |
170日限=平均 |
月末週価格 |
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25/12月 |
37,810 |
4,323 |
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26/1月 |
34,950 |
4,188 |
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26/2月 |
36,270 |
4,073 |
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26/3月 |
35,100 |
3,935 |
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26/4月 |
34,530 |
3,842 |
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26/5月 |
32,890 |
3,673 |
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26/6月 |
33,760 |
3,554 |
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26/7月 |
29,650 |
3,311 |
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26/8月 |
32,420 |
3,156 |
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↑8/23の週 |
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26/7/31. |
29,650 |
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26/8/10. |
28,530 |
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26/8/13. |
28,500 |
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26/8/20. |
30,060 |
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26/8/25. |
32,400 |
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26/8/31. |
32,420 |
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●備蓄米購入再開の報道に8月14日から上昇に転じた |
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●スーパー価格はスーパー1000社のPOS情報、銘柄米とブレンド米の平均販売価格/農水省調べ/銘柄米の比率が75%~83%。 |
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何回も同じことを書くが、コメは生鮮食料品であり劣化し商品価値は下がる。ハゲタカ米問屋が買い占め、売り惜しみし、意図的に需給バランスを崩し、市場流通量を極端に減らし、コメを暴騰させた責任は、暴落局面では甘受する必要がある。
今になって、生産コストが上昇しているとか宣っても、米暴騰の引き金になった2024年8月の堂島コメ先物取引所の開設(本格運用)し、需給バランスで決定する市場原理、その最たるものが先物取引所。
それは政府・農相省が開設させたもの。敷いては2016年の小泉進次郎氏(自民党農水部会長として辣腕振るう)の農協潰しから始まっている(コメの先物取引所を一元化し管理運用させ、自由取引を拡大させた)。結果、米問屋大黒屋たちの買い占めを生じさせ、日本人の主食で唯一自給率が実質100%である米を暴騰させた最大の責任者は小泉氏である。
江戸時代ならば、料亭には代官たる小泉氏、一方、米問屋の大黒屋、大黒屋は米を買い占めて価格を釣り上げ、小泉代官は大黒屋に対して「お主は悪よのう・・・、笑っはっは」、大黒屋は「お代官様ほどでは・・・」と二人そろって笑っはっは。
大黒屋がお代官様に用意した米俵には大判小判がざ~くざく。
泣くのは江戸時代でも令和の時代でも常に貧困層の消費者である。





