【倒産企業続報・新潟】金子建設が破産 見附市の土木Aランク、売上5.47億円から5229万円へ 負債1.47億円
新潟県見附市の建設会社、金子建設(株)の破産について、負債額や近年の業績、公共工事をめぐる動きなどが明らかになった。
同社は2026年7月27日、新潟地裁長岡支部から破産手続き開始決定を受けている。JC-NETでは8月4日に破産開始を報じていたが、その後、負債額や業績推移などが判明したため続報する。
法人番号は2110001024910。本店所在地は新潟県見附市で、法人情報とも一致している。
1915年創業 見附市の土木Aランク業者
東京商工リサーチによると、金子建設は1915年創業、1967年法人化の老舗建設会社。土木工事を主力に、とび・土工・コンクリート工事、造園工事、管工事などを手掛け、官公庁や民間企業から受注していた。
見附市が公表している令和7・8年度建設工事入札参加資格者名簿では、金子建設は土木Aランク・751点で掲載されている。建築はCランク・565点で、このほか、とび602点、舗装567点、造園568点の評点が記載されている。
ただし、これは令和7・8年度の入札参加資格者名簿上の記録であり、破産開始決定後の資格状態を示すものではない。
破産の約6カ月前にも市発注工事へ入札
見附市の入札資料を確認すると、金子建設は2026年1月29日に開札された「市道学校町大平線道路改良(その2)工事」に参加している。
同工事の予定価格は888万円(税抜)。金子建設は879万円で応札していたが、870万円で応札した別の建設会社が落札している。
また、見附市の下水道事業会計資料では、過去に「今町第1処理分区」の下水道新設工事など、市発注工事の契約相手方として金子建設の名称が確認できる。
入札参加資格者名簿への掲載だけではなく、地域の公共土木工事に実際に関わってきた建設会社だったことが公的資料から確認できる。
売上高5億4711万円から5229万円へ縮小
業績は長期的に縮小していた。
東京商工リサーチによると、2007年12月期には売上高5億4711万円を計上していたが、2025年12月期は5229万円まで減少した。
単純比較すると、売上規模は2007年12月期の約9.6%まで縮小したことになる。
2025年12月期には当期純損失662万円を計上。2期連続の赤字となり、債務超過に陥っていたという。
受注競争とコスト高 負債1億4792万円
東京商工リサーチは、慢性的な受注競争やコスト高の影響などから業績が悪化したとしている。
一方、帝国データバンクの調査では、同業者との競争や営業エリア内の需要低迷によって業況が低調に推移し、2025年12月期の売上高は約5200万円まで減少、その後も業況が改善せず事業継続を断念したとしている。
破産開始決定は2026年7月27日。負債総額は東京商工リサーチ調べで1億4792万円。帝国データバンクも約1億4800万円としており、おおむね一致している。
市の土木Aランクに位置し、破産の約6カ月前にも公共工事へ応札していた一方、売上高は過去の5億円台から5000万円台まで縮小していた。地域の公共土木を担ってきた老舗建設会社の経営規模が、長期的に大きく縮小していたことが今回の資料から確認できる。
| 企業名 | 金子建設株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県見附市 |
| 法人番号 | 2110001024910 |
| 主要事業 | 土木工事など |
| 創業 | 1915年 |
| 法人化 | 1967年 |
| 手続き | 破産手続き開始決定 |
| 開始決定日 | 2026年7月27日 |
| 裁判所 | 新潟地裁長岡支部 |
| 負債 | 1億4792万円 |
| 見附市入札参加資格 | 令和7・8年度名簿で土木Aランク・751点 |
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