【宮城】「ダイシャリン」3店舗が閉店へ 佐沼・東仙台・石巻、仙台発祥の自転車チェーンが店舗網縮小
自転車専門店「ダイシャリン」が10月9日、宮城県内3店舗の閉店を発表した。対象は登米市の佐沼店、仙台市宮城野区の東仙台店、石巻市の石巻店アウトレット館。いずれも公式サイトに閉店告知が掲載されている。
ダイシャリンは、1973年に仙台市で大型自転車専門店を開設した宮城県発祥のチェーン。現在はシナネンホールディングス傘下のシナネンサイクル(東京都品川区)が展開している。宮城県内の公式店舗一覧には閉店対象を含む11店舗が掲載されており、今回の3店舗がすべて営業を終了すると、ほかに出退店がなければ8店舗となる。
閉店を発表した宮城県内3店舗
今回、閉店が発表された店舗は次のとおり。
| 店舗名 | 所在地 |
|---|---|
| 佐沼店 | 宮城県登米市 |
| 東仙台店 | 宮城県仙台市宮城野区 |
| 石巻店アウトレット館 | 宮城県石巻市 |
公式店舗一覧では、登米市と石巻市にほかのダイシャリン店舗は掲載されておらず、両市では今回の店舗が営業を終了すると、市内に同チェーンの店舗がなくなることになる。
各店舗の具体的な最終営業日については、10月10日時点で確認できていない。
1973年に仙台で誕生した大型自転車専門店
ダイシャリンを展開するシナネンサイクルは1963年7月設立。自転車の卸売事業から出発し、1968年には仙台に本社を置いていたスーパー「エンドーチェーン」と取引を開始するなど、量販店での自転車販売に事業を広げた。
1973年には仙台市若林区に郊外型大型自転車専門店「ダイシャリン」を出店し、自転車小売事業に参入。現在は自転車の企画開発、製造、卸売、小売、フランチャイズ事業などを展開している。
シナネンホールディングスの公表資料によると、2026年3月末時点のダイシャリンの全国店舗数は37店舗。関東・東北を中心に営業基盤を持つ。
石巻店は2021年にアウトレット専門店へ転換
今回の閉店対象のうち、石巻店は2021年11月20日に「石巻店アウトレット館」としてリニューアルオープンした店舗だった。
当時の公式案内では、特選アウトレット自転車を常時200台展示する店舗として紹介。自転車安全整備士による修理やアフターサービスにも対応していた。通常の販売店舗からアウトレット専門店への転換を経て、約5年で閉店が発表された。
なお、10月3日にも同店の公式ページには新着商品の案内が掲載されていた。
2025年は都内2店舗を新設、長町店も改装
ダイシャリンは近年、既存店舗の改装と新規出店を進めてきた。宮城県内では2025年3月1日に仙台市太白区の長町店をリニューアルオープン。同店では一般自転車、電動アシスト自転車、スポーツタイプなど約200台を展示すると発表していた。
東京都内では同年4月25日に江戸川区のパトリア葛西店、6月20日に小金井市の東小金井店を開設。6月時点で全国38店舗となった。
また、2021年に公式自転車通販サイトを開設し、2024年には個人宅配送の対象地域を宮城県などに拡大。2026年2月には通販サイト限定モデルも発売している。
こうした新規出店や通販事業の展開が進む一方、今回はチェーン発祥の地である宮城県内で3店舗の閉店が発表された。
親会社のモビリティ事業は営業利益76.1%減
親会社のシナネンホールディングスが公表した2027年3月期第1四半期のモビリティ事業は、売上高18億5700万円で前年同期比2.7%減、営業利益は2900万円で同76.1%減となった。
同事業にはシナネンサイクルの自転車卸・小売・企画開発事業と、別会社のシナネンモビリティPLUSが展開するシェアサイクル事業が含まれており、数値は自転車小売事業単独の業績ではない。
親会社は自転車卸・小売・企画開発事業について、仕入価格、物流費、人件費などの上昇により、売上面と収益面で課題が残ったと説明している。ただし、今回の3店舗閉店と業績動向との直接的な関係は確認できていない。
宮城県内の店舗網と今後
10月10日時点の公式店舗一覧では、今回の3店舗以外に卸町店、名取店、船岡店、古川店、泉店、BRANCH仙台店、長町店、若林店の8店舗が掲載されている。
今回の閉店について、3店舗それぞれの最終営業日や具体的な閉店理由、購入後の点検・修理サービスの引き継ぎ先などは確認できていない。
宮城県で半世紀以上の歴史を持つ自転車専門店チェーンの店舗網が、今回の閉店によって縮小することになる。





