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アイコン 【東京】フィットネスアプリ「FITRIS」開発のFunLifeが破産 福岡市と共同事業、NECでの導入実績も


東京都港区でフィットネスアプリの開発などを手がけていた「FunLife株式会社」は、2026年10月21日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。

同社は身体の動きでゲームを操作するフィットネスアプリ「FITRIS(フィットリス)」や、AR・AI技術を活用したトレーニング用デジタルミラー「ARC Mirror(アークミラー)」などを開発。福岡市や千葉県市原市との実証事業、日本電気(NEC)の社内健康経営イベントでの利用実績もあった。

福岡市との共同事業では、2022年に実施したFITRISのキャンペーンに380人が登録していた。

 

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2016年設立 身体の動きで操作するフィットネスアプリを開発

FunLifeは2016年12月設立。モーションデータやAI技術を活用し、スポーツやフィットネスに関連するサービスの開発を進めていた。

主力サービスとして紹介していた「FITRIS」は、スマートフォンのカメラを使って身体の動きを認識し、パズルゲームを操作するフィットネスアプリ。利用者はパンチやスクワットなどの動作によって画面上のブロックを動かし、得点や消費カロリーなどを競う仕組みとなっていた。

ゲームと運動を組み合わせた「アスレチックe-Sports」を掲げ、日常的な運動習慣の定着を目的とするサービスとして展開。個人利用に加え、企業の健康経営イベントや自治体の健康増進事業などへの活用も進めていた。

また、2017年にはAR(拡張現実)技術を利用したスポーツトレーニングシステム「ARC Mirror」の開発を発表した。

ARC Mirrorは、鏡に表示されるインストラクターなどのお手本と利用者の姿を重ね合わせ、モーションセンシング技術によって身体の動きを解析する構想。AR、モーションキャプチャー、AIなどを組み合わせ、トレーニング時のフォーム確認や指導を支援する製品として紹介されていた。

福岡市との共同事業で380人が登録 健康増進に活用

同社は自治体と連携した健康増進事業にも取り組んでいた。

2022年には福岡市の行政課題解決事業「福岡100×mirai@」の枠組みで、FITRISを活用した身体活動促進事業を共同実施。現役世代を中心に、日常生活の中で楽しみながら運動する習慣づくりを目指した。

事業では2022年9月9日から25日にかけてオンライン予選会を実施し、10月1日に決勝戦を開催。ゲームの得点や消費カロリーを競う「福岡市アスレチックe-Sports選手権」として展開された。

福岡市が公表した事業結果によると、キャンペーン登録者数は380人。内訳は小学生部門218人、中学生部門36人、一般部門116人だった。

キャンペーン参加者のアプリ継続率は17.63%。参加者の一部を対象とした満足度調査では、平均76点となった。

また、同年10月には福岡市博多区の明治公園でFITRISの体験ブースを設置。34人が来訪し、このうち8人がアプリをダウンロードした。

これらは2022年の共同事業に関する実績であり、アプリ全体の累計利用者数や直近の事業規模を示すものではない。

千葉県市原市、京都府亀岡市とも実証事業

FunLifeは福岡市以外の自治体とも連携していた。

2021年には千葉県市原市と共同で、FITRISを利用した運動習慣定着化の実証実験を実施。同社の発表によると、子どもから大人まで約800人が参加し、運動とゲームを組み合わせた取り組みを検証した。

また、2022年2月には京都府亀岡市と連携し、オンラインとオフラインを組み合わせたFITRISのイベントを発表した。

この取り組みは、亀岡市の「サンガスタジアム・イノベーション・フィールド実証支援事業」に採択されたもので、アプリを通じた運動習慣づくりや地域でのスポーツ参加を促す内容だった。

同社はこうした実証事業を通じて、個人向けアプリを自治体の健康増進施策や地域イベントに活用する事業展開を進めていた。

NECの健康経営イベントでも利用 従業員と家族が参加

企業向けの取り組みでは、日本電気株式会社(NEC)の社内健康経営イベントでFITRISが利用された実績がある。

2023年1月に開催されたイベントでは、NECの従業員とその家族がオンラインで参加し、アプリを使ってゲームの得点を競った。

FunLifeは同年3月、NECの人事総務部へのインタビューを公式サイトで公開。参加者が場所や時間に縛られず運動に取り組めることや、ゲーム形式によって継続的な身体活動を促すことなどが紹介されていた。

同社はFITRISを単なるゲームアプリにとどめず、企業の健康経営や従業員同士のコミュニケーション促進にも活用するサービスとして展開していた。

ただし、今回確認できたのは2023年当時のイベント利用実績であり、NECとの継続的な取引契約や2026年時点の利用状況については確認できていない。

10月21日に破産開始決定 負債額や破綻原因は未判明

FunLife株式会社は2026年10月21日午後5時、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第7471号。

破産管財人には氏家宏海弁護士が選任されており、破産債権の届出期限は2026年11月18日となっている。

財産状況報告集会、一般調査、廃止意見聴取、計算報告などの期日は2027年1月22日午前11時。

現時点では負債総額、直近の売上高、従業員数、事業停止時期、詳しい破綻原因は確認できていない。

なお、同社の公式サイトにはFITRISやARC Mirrorの紹介が残っているが、破産手続き開始決定後のアプリ提供状況、サービスの現在の運営主体、事業譲渡やスポンサーの有無については明らかになっていない。

過去に共同事業を実施した自治体や企業の現在の事業に、今回の破産が影響していることを示す情報も確認できていない。

FunLife株式会社の会社概要

法人名 FunLife株式会社
所在地 東京都港区
法人番号 4010401128690
設立 2016年12月
主な事業 モーションデータ・AIを活用したスポーツ、フィットネス関連サービス
主な開発製品 FITRIS、ARC Mirror
過去の事業実績 福岡市・市原市との実証事業、亀岡市との連携イベント、NEC社内イベントでの利用など
破産手続き開始決定 2026年10月21日
裁判所 東京地方裁判所
事件番号 令和8年(フ)第7471号
負債額 確認できず

 

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