【福岡】創業95年のシート製造「ヒカリ」が破産申請準備 売上3.89億円から1.72億円、ナフサ不足も打撃 負債2.49億円
建設・農業向けなどの各種シートを製造する(株)ヒカリ(福岡県福岡市博多区)が、2026年10月2日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は2025年9月期末時点で約2億4,900万円で、今後変動する可能性がある。
同社は1931年創業の老舗シートメーカー。佐賀県多久市の自社工場を生産拠点として、建設現場の防音・防炎シートから農業・土木用資材、産業用カバーまで幅広く製造していた。販売不振に原材料費や人件費の上昇が重なり、近年は赤字決算が続いていた。
佐賀県多久市に自社工場 防音・防炎シートから農業資材まで製造
ヒカリは1931年6月に創業し、1966年4月に法人化した。資本金は2,500万円。福岡市博多区に本社を置き、多久市の工場では防炎シート、防炎メッシュシート、防音シート、クロスシート、トラックシートなどの製造・加工を手掛けていた。
同社の特徴は、規格品の販売だけでなく、顧客の用途に合わせたシート加工に対応していたことにある。多久工場には第1工場と第2工場があり、原反の裁断、ハトメ加工、溶着、検品などを行っていた。
建設・解体現場で使用する防音シートや防炎メッシュシートのほか、農業用の養生シート、野積み用シート、屋外の暑さ対策に使う遮熱シートなども取り扱い、九州を中心に全国へ販路を広げていた。
遮熱シートでは、トラックの幌やタバコ収穫時の資材、農業施設などでの使用例を紹介していた。2026年9月4日にも公式サイトで遮熱シートの製品情報を発信しており、事業停止の約1カ月前まで商品紹介を続けていたことが確認できる。
売上高は約3億8,900万円から約1億7,200万円へ縮小
2016年9月期には年売上高約3億8,900万円を計上していたが、その後は安価な海外製シートとの価格競争が厳しくなり、農業関連分野などの需要低迷もあって受注が減少した。
一方、自社工場の維持費に加えて、人件費や資材価格の上昇が収益を圧迫。2025年9月期の売上高は約1億7,200万円と、2016年9月期の半分以下に落ち込んでいた。
業績悪化に歯止めがかからず、2025年9月期まで4期連続で最終赤字を計上。債務超過額は約1億3,500万円まで拡大していた。
原材料の調達難も重なり事業継続を断念
近年は資金繰りの厳しさが増すなか、ナフサ不足に伴うシート原材料の調達難も重なり、事業継続が困難となった。
同社は10月2日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任。自己破産申請の準備を進めている。
負債総額は2025年9月期末時点で約2億4,900万円。2026年10月12日時点で、破産申請日や破産手続開始決定については確認できていない。
会社概要
| 法人名 | 株式会社ヒカリ |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県福岡市博多区 |
| 工場 | 佐賀県多久市 |
| 創業 | 1931年6月 |
| 設立 | 1966年4月 |
| 資本金 | 2,500万円 |
| 主要事業 | 建設・農業・産業用各種シートの製造・加工・販売 |
| 売上高 | 約3億8,900万円(2016年9月期)/約1億7,200万円(2025年9月期) |
| 手続き・状況 | 2026年10月2日までに事業停止、自己破産申請準備 |
| 負債総額 | 約2億4,900万円(2025年9月期末時点) |
| 法人番号 | 9290001015935 |
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