【岐阜】公共工事受注の吉田組、産廃収集運搬業の許可全部取消し 役員の刑事処分で欠格要件
岐阜県は2026年10月22日、土木工事や建築基礎工事などを手がける(株)吉田組(岐阜県不破郡関ケ原町)に対し、廃棄物処理法に基づき、産業廃棄物収集運搬業の許可を全部取り消す行政処分を行った。県西濃県事務所が23日に公表した。
同社の役員が執行猶予付きの懲役刑に処せられ、同法が定める欠格要件に該当したことが処分理由。吉田組は地元自治体の道路補修や下水道関連工事などを受注しており、岐阜県の建設人材育成リーディング企業として、最上位のゴールド認定も受けている。
役員の刑事処分で欠格要件、産廃収集運搬業の許可を全部取消し
岐阜県の発表によると、吉田組の役員は2024年11月26日、岐阜地方裁判所大垣支部で執行猶予付きの懲役刑に処せられた。刑の執行を受けることがなくなった日から5年を経過していないことが判明し、法人が廃棄物処理法の欠格要件に該当した。
県は同法第14条の3の2第1項第4号に基づき、同社の産業廃棄物収集運搬業許可を全部取り消した。対象となった許可番号は「02101191927」で、2021年11月8日に更新されていた。
許可対象は廃プラスチック類、木くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類の計4種類で、積替え・保管は含まれていなかった。
なお、今回の行政処分は役員の刑事処分に伴う法定の欠格要件該当を理由とするもの。岐阜県は刑事事件の具体的な罪名を公表しておらず、産業廃棄物の不法投棄や不適正処理が今回の取消理由として認定されたものではない。
関ケ原町の公共工事を受注、2026年8月には下水道修繕案件を落札
吉田組は2013年設立の建設会社で、資本金は500万円。岐阜県西濃地域を中心に、愛知県や滋賀県でも公共工事、民間工事を手がけている。
主力は土木工事で、建築基礎工事、外構工事、解体工事などにも対応。公開求人情報では従業員14人と記載されている。
関ケ原町の公共工事にも参加しており、2025年6月には町発注の道路補修工事を落札。2026年8月28日には、同町の下水道管路施設修繕案件を落札した記録が確認されている。
同年5月にも町発注の道路補修工事に応札しており、地域の道路や下水道など生活インフラの維持管理に関わる建設会社として事業を展開してきた。
今回取り消されたのは岐阜県の産業廃棄物収集運搬業の許可であり、建設業許可そのものの取消しを意味するものではない。公共工事の契約や施工への具体的な影響も確認されていない。
岐阜県の建設人材育成リーディング企業、最上位ゴールド認定
吉田組は岐阜県が実施する「ぎふ建設人材育成リーディング企業認定制度」の認定企業でもある。
県が2026年7月22日現在で公表した認定企業一覧によると、同社は最上位のゴールドランクに認定されており、認定企業番号は「L250038」。評価点数は18点となっている。
この制度は、建設産業における労働環境の改善や人材の確保・育成などに積極的に取り組む企業を県が認定するもの。ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階があり、ゴールド認定企業は同日時点で160社だった。
認定企業には県発注工事の入札参加資格審査などで評価上の優遇措置も設けられている。ただし、この認定は人材育成や労働環境などを評価する制度であり、産業廃棄物処理に関する法令順守を認定するものではない。
他県の産廃許可や公共工事への影響は確認できず
今回の処分により、吉田組は取り消された岐阜県の許可に基づく産業廃棄物収集運搬業務を行えなくなった。
一方、他県での産業廃棄物収集運搬業許可の有無や、建設業許可の最新状況、公共工事の指名停止措置の有無については確認できていない。
また、地元自治体から受注した工事への影響や、今回の許可取消しに伴う経営面への影響も明らかになっていない。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社吉田組 |
| 所在地 | 岐阜県不破郡関ケ原町 |
| 法人番号 | 4200001029675 |
| 設立 | 2013年 |
| 資本金 | 500万円 |
| 主な事業 | 土木、建築基礎、外構、解体工事など |
| 建設業許可番号 | 岐阜県知事許可 第200989号(公開データ掲載。最新効力は未確認) |
| 県の人材育成認定 | ゴールド(L250038、2026年7月22日現在) |
| 取消対象の産廃許可番号 | 02101191927 |
| 処分日 | 2026年10月22日 |
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