クボタ環境エンジニアリング(株)、6週間の指名停止措置を受ける
令和6年8月19日、北海道開発局はクボタ環境エンジニアリング株式会社に対し、過失による粗雑工事があったとして指名停止措置を発表しました。
クボタ環境エンジニアリング株式会社(東京都中央区)は、帯広開発建設部が発注した「十勝川応急対策工事」の一環として排水ポンプ設備の改造・更新工事を行っていましたが、施工不備によりポンプの回転体(ポンプ内部のプロペラを回転させるための部品全体)の破損が判明しました。このため、当局は同社に対し、令和6年8月19日から9月29日までの6週間にわたり指名停止措置を講じることを決定しました。
指名停止の理由と範囲
指名停止措置は、北海道開発局が適用する「工事契約等指名停止等の措置要領」に基づくもので、同社が過失により工事を粗雑に行ったことが主な理由です。工事の引き渡し後、ポンプ設備が稼働できないことが確認されたため、契約内容に適合しない施工と認定されました。なお、指名停止措置は北海道開発局管内での全ての工事に適用されます。
今後の影響
今回の指名停止措置により、クボタ環境エンジニアリング株式会社は、6週間にわたり北海道開発局からの新規の工事指名を受けることができなくなります。同社の今後の対応と再発防止策が注目されるところです。
今回の措置は公共工事の安全性と品質管理の重要性を改めて浮き彫りにする事例となりました。今後、同様の事例が発生しないよう、関係者全体での改善策が求められています。
問い合わせ先
国土交通省 北海道開発局
事業振興部 工事管理課
電話(代表):011-709-2311