アイコン 韓国の家計負債1853.9兆ウォン、全体減少だが不動産購入ローン再び増加

Posted:[ 2023年5月30日 ]

韓国銀行が5月23日に発表した「2023年1~3月期家計信用(速報値)」によると、家計負債は前四半期より▲13.7兆ウォン減の1,853.9兆ウォンだった。(22年10~12月期は1,867.6兆ウォン)

2023年3月期の家計貸付額は、前四半期末より▲10兆3千億ウォン減の1,739兆5千億円で、3四半期連続しての減少となった。
金利上昇と貸付規制により、信用貸付と商業用不動産担保貸付など「その他貸付」が大きく減少したことによるもの。
クレジット使用等の販売信用は1~3月期は前四半期より▲3.4兆ウォン減の114.4兆ウォン、2020年10-12月期来の減少となった。

 



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ただ、不動産購入などの住宅担保貸付残高は、規制緩和や不動産価格の値下がりもあり取引が再び活発化し、5.3兆ウォン増の1017兆9千億ウォンとなった。全体の58.51を占めている。          
不動産の取引量が昨年10~12月期は9万1000戸⇒今年1~3月期は11万9000戸と2.8万戸増、率にして30.7%増と急増している。
不動産価格の下落では、大家がチョンセ保証金の返済ができなくなる事案が多発、チョンセ詐欺事件となり、チョンセ物件の投売り=競売など多発、不動産取引量が増加したことによるもの。

韓国の人たちは不動産価格がちょっと下がれば、買いの絶好機とばかりに大挙して買いに走る習性、株や仮想通貨でも同じような国民性となっている。髪形も。)

家計負債、2023年1~3月期
家計負債:前四半期比▲13.7兆ウォン減の1,853.9兆ウォン
うち、住宅ローンと不動産担保貸付は5.3兆ウォン増の1,017兆ウォン
うち、信用貸付、商業用不動産担保貸付などの「その他貸付」は前四半期比▲15.6兆ウォン減の721.6兆ウォン
うち、クレジットは▲3.4兆ウォン減の114.4兆ウォン
うち、その他0.3兆ウォン

家計負債の増加は家計における可処分所得を減少させ、景気の足を引っ張ることになる。IMFによると2022年1~3月期の家計に占める家計負債償還率(元利支払率)は13.4%と消費大国で家計負債が多いとされる米国の約倍となっている。

韓国のGDPに対する22年末の家計負債比率は1年前の105.5%から今年第1四半期102.2%へと3.3%ポイント下落。これは2021年8月から基準金利を徐々に3%引き上げ現在の3.5%までの通貨緊縮政策が家計負債減少にも影響を及ぼし、金利負担から信用借入は大幅に減少、しかし、ここにきて不動産購入ローン等が増加に転じている。

<2022年末と2023年3月末の韓国の家計負債の動向と比較>
「その他の貸付」は、不動産購入以外の貸付と見られ、信用貸付や商業用不動産担保貸付となっている。
韓国の場合、小商工人=個人の事業主等が数百万人おり、そうした人たちの事業負債額は別途の統計となっている。


スクロール→

2022年末と20233月末 韓国の家計負債/兆ウォン

 

23/3

22/12

増減額

増減率

構成率

家計負債総額

1,853.9

1,867.6

-13.7

-0.7%

100.0%

不動産購入ローン

1,017.9

1,012.6

5.3

0.5%

54.9%

そのほかの貸付

721.3

736.9

-15.6

-2.1%

38.9%

クレジット販売信用

114.4

117.8

-3.4

-2.9%

6.2%

調整

0.3

0.3

 

 

 

 

 


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