浮かばれない話
4月24日午前二時半、五島列島奈留島沖で巻き網漁船有漁丸が座礁、沈没した。
乗組員14名全員は救助された。不幸中の幸いである。
有漁丸は魚振島近くでアジ・サバ漁に従事していた。
中尾郁子五島市長は、有漁丸沈没の第一報を聞くやいなや現場に急行。
「よい漁場だからすぐに引き揚げる」と決断。
生月島出身の政治家と五島出身の政治家とでは、決断のスピードがこんなにも違うものかと対照することしきりである。
先ごろ平戸海上沖で第11大栄丸が沈没し19名の乗組員中12名が未だ帰ってこない。引き揚げようと調査が始まったが一体、あの第7蛭丸はどうなっているのだろうか?
あれから16年の歳月が流れた。
「俺たちのことも思い出してくれ・・・」と19名の亡霊たちが、冷たい海の底から必死のメッセージを送っているように思えてならない。
浮かばれない話とはこのことである。
編集部・・・この次期に何故?水産庁が第11大栄丸の引き上げ不可能を宣言するのか、遭難者家族のために金子知事は国に対して抗議の電話でもするんだろうか?ほくそ笑んでるネコの顔が浮かんでくる
[ 2009年4月24日 ]