アイコン 長崎県平戸市沖眠る「第11大栄丸」の引き上げについて

平戸沖に沈む「第11大栄丸」の引き上げについて、当初直ぐにでも引き上げのメッセージが、近藤農林水産副大臣からも伝えられていたが、いつのまにか引き揚げの言葉は報じられなくなった。
こうなったら、県民が一人一人声高くして、長崎県や平戸市に対して「早期引き揚げ」させるべきである。
先般は遺族を中心に引き揚げの署名活動までする始末、涙が出る。金子県知事は何をしているのであろうか。こうした知事を祭り上げている輩が長崎県を動かしているのか。
平戸市も公式ホームページで「第11大栄丸」を検索したが何も出てこない。まだ1ヶ月と少ししか経っていない大問題にもかかわらず、平戸市からも全く無視された状態となっている。
 
金子県知事は県費でも臨時予算化して直ぐ引き揚げよ。県民誰も文句は言わぬ。
 
○引き揚げられない理由
     網が予想以上に絡まって二次遭難の恐れ。
今の日本の技術レベルで解決できないことではない。
 戦艦陸奥(32,720t)は大正6年に着工、同10年に完成した。昭和18年6月8日1121名を乗せ爆沈するまで世界最高の戦艦であった。 昭和45年6月遺族や生存者らの熱意が実り、深田サルベージによって引き揚げられた。
 
     資金がない
※会社側は5月2日資金がないから「引き揚げを断念」すると遺族に説明しときながら、船内調査のみの調査しかせず、引き揚げ費用の調査はしていないことが判明。
※平戸市も長崎県も日本国もある。市民も国民もいる。
※保険がどれほど下りるのかも会社側から報告されていない。

○平戸市は長崎県にお願いするとしながら、型どおりの動きしかしていない。

○長崎県知事も同じである。
 「金子知事は4月30日、定例記者会見で「平戸市沖で沈没した巻き網漁船、第11大栄丸の船体引き揚げについて、船主がサルベージ会社に調査をお願いしているので、その結果を見てわれわれも判断したい」と述べ、船主の判断を待って支援策を考える意向を示した」と報道されているが、引き揚げ費用等について全く船主側はしておらず、県はその後独自に調査した形跡もない。

 

●船主がどういう調査をしているのかも調べずに軽率にも「船主の調査結果を見て判断する」とよく言えたものである。
第11大栄丸  
●16年前、同じ平戸市生月町舘浦を母港とする巻き網漁船、第7蛭子丸(80トン、金子漁業)は宇久島沖で沈没、十九人が行方不明のままである。
● 当時遺族は、金子漁業からの弔慰金支払いを引き換えに「引き揚げについて」黙らせられたとされている。その弔慰金の出所は当然保険金である。
● 「デビ婦人」らが当時、誰も引き揚げようとしないことから、調査の上引き揚げようとしたが、金子漁業など船主側が協力せず断念している。第7蛭子
丸は金子漁業によって違法漁船に不法改良され、引き揚げられると大問題になるとされ、今回と全く同じ「網が・・・」との理由で引き揚げられなかった。
●当時の金子漁業の代表は、金子源吉氏で金子県知事の実兄である。現在、金子県知事のマスコミのブレーン「テレビ長崎」の代表を務めている。
 
第11大栄丸の引き揚げで「第7蛭子丸の引き揚げ問題」が蒸し返されたら、金子県知事・金子テレビ長崎代表は非常に困ることから、船主側に圧力をかけた可能性もある。
近藤基彦農林水産副大臣は事故翌日の4月15日生月島を訪れ、「(国が)必ずやります」と船体引き揚げを明言した。しかし4月24日担当官が生月島に来て「船内捜索や引き揚げが国の装備では不可能」と副大臣発言を撤回して帰った。誰も国の装備で引き揚げてくれといったのではない。金を出せば引き揚げる会社はいくらでもある。引き揚げる会社に権力者が変な圧力をかけるから日本のサルベージ会社は引き揚げられない御託を並べるのである。
 
  しかも第11大栄丸が所属するのは館浦漁協、なんとその組合長は金子源吉氏である。いよいよ近藤副大臣側に「海のことを知らんで、軽々しく発言するな」と圧力かけたに相違ない。
 金子県知事・金子源吉(元)金子漁業代表の2人の父親は、元「農林水産大臣」金子岩三氏である。金子原二郎・金子源吉兄弟は、農林水産省に対して大きな力を持っているのも事実である。

 

[ 2009年5月20日 ]
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