現在の開発は、中央区六本松の西側の別府及び202号線の北側の鳥飼に集中している。
別府では、タイヘイが105戸という大型マンションを建てた。以前近隣の六本松側(中央区)に建てた章栄不動産の「フローレンス梅光園グランドアーク」（170戸）は、販売不振に終わり、残戸数をバルク処理した経緯がある。当物件は、競合物件が以前とは異なり少なく、また別府側でもあり今年中には完売できるものと思われる・・・。
　人気のある鳥飼地区には、大京が手掛けた2棟が最近完売した。しかし、三菱地所JVが開発した「パークスタイル・ザ・シェイプ」(鳥飼5丁目、140戸)は08年11月竣工したもののまだ36戸も販売中。場所や環境・販売価格により時間がかかっているようだ。
地元勢ではアルバクリエイトが、26戸と小粒ながら長尾に開発中である。東区・博多区・南区と地元勢の専業デベロッパーは各区に1～2棟を販売中であり、以前と較べその少なさに驚かされる。
地元派の筆者にとっては、在庫調整のためにも積水ハウス等大手は暫く開発を控えてもらいたいものであるが、地元勢が消沈し切っている現在、福岡市場全体の分譲マンション在庫は以前よりかなり減っている。