アイコン 原油減産に程遠い現状 原油価格暴落に

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原油安が続いて1年が経つ。だが、不採算を理由に削減された原油生産量は世界の0.1%でしかないと、コンサルティング会社のウッド・マッケンジーのリポートが、石油業界のしぶとさを浮き彫りにした。
来週、ロンドンで開かれる石油業界の年次会合を前に公表されたこの分析によると、世界の原油生産が著しく減少するには、価格のさらなる下落か、低価格の大幅な長期化が必要になる。

英BPなどの石油メジャーや石油輸出国機構(OPEC)は、原油安が減産を促し、その結果として価格が持ち直すと見込むものの、それは予想以上に長くかかりそうだという。

米シェールオイル業界が、粘り強さを発揮しているほか、産油国の通貨が下がりロシアやブラジルで生産コストが低下したという背景がある。

世界の油田2000ヶ所以上の生産とコストを調査しているウッド・マッケンジーの試算によると、新規プロジェクトや原油老朽化ではなく、原油安を直接の理由とする減産は2015年初め以降で日量10万バレル程度しかないという。
地域別では、原油安に関連した生産停止の影響が最も大きかったのは、生産コストが高いカナダと米国、北海だった。

このリポートでは、「昨年の原油価格下落以来、生産停止は比較的わずかだった」と指摘している。ウッド・マッケンジーは、1バレル当たり約35ドル以下の現在の価格では、さらに日量340万バレルが採算割れに陥っており、「多くの生産者が価格の反転を期待して赤字操業を続ける」ため、生産減の拡大は期待できないかもしれないと警告している。
 OPECはじめ産油国が協調して減産できるか、また、米国のシェールオイル部隊がOPECなどに協調するか。少なくとも米国のシェールオイル部隊は輸出しておらず、関係ないと赤字を垂れ流しながら生産を止めないだろう。

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[ 2016年2月 6日 ]

 

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