アイコン 中国2月 輸出44.5%増  対米でも輸出46.1%増と貿易黒字2倍

 

 

中国の2月の輸出が急増し、貿易黒字が市場予想に反して拡大。トランプ米政権が保護主義的措置の導入を準備する中、国際貿易の不均衡が示される形となった。

税関総署が8日発表した2月の輸出は、ドルベースで前年同月比44.5%増加。一方、2月の輸入は6.3%増に伸びが鈍化した。この結果、貿易収支は337億ドル(約3兆5700億円)の黒字となった。

うち、対米輸出は46.1%増。対米貿易黒字額は、前年同月比約2倍の約209億ドルとなった。昨年過去最高を記録した対米黒字は、今年の2月も1月に続くもので、大幅黒字基調に推移する可能性が高い。

1~2月の中国からのアルミニウム輸出は、3年ぶりの高水準。一方、鉄鋼輸出は前年同期比27%減少した。

季節要因と2月の人民元安がデータの歪みにつながった公算も大きいが、工業用金属や家電、衣類など中国の輸出品への需要の強さがあらためて示されている。

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2月の輸出と輸入を合わせた貿易総額は、前年同月比24.5%増の3,094億9,000万ドルと大幅な伸びとなった。
輸入が一桁の伸びにとどまったのに対して、好景気の米国は別にしてもブラジルやロシアなど新興国向けを中心に輸出が40%以上伸び、結果、337億ドル余りの貿易黒字となっている。

エコノミストは「世界の需要は引き続き旺盛で、米欧の景気は拡大している。これが中国輸出の最大の押し上げ要因だ」と指摘。「トランプ政権がより幅広い範囲の製品の関税を引き上げる貿易戦争のリスクは高まりつつあるようだ」と述べた。

中国のエコノミストは2月の輸出急増について、「昨年のベースの低さと2月の元安が共に寄与した」と分析している。今年の中国輸出について3%の伸びを見込んでいるとしながらも、「米国との貿易戦争が重しになる」との見方を示した。

中国銀行のアナリストは、1、2両月の良好な世界経済が「中国輸出への需要を下支えしたほか、昨年の低いベースも一因だ」と指摘し、「トランプ大統領の強硬姿勢にもかかわらず、中国の対米輸出が非常に力強いのは興味深い。中国製品に対する米国の需要は実に底堅い」と述べた。
以上、

  好景気の米国輸出を目的に外資企業が中国で生産し、米国へ輸出していることから、中国政府が対米貿易をコントロールするのは難しい。
  それほど、米景気が良いということになり、米国の失業率も低く、喜ばしいことであるが、米トランプが貿易赤字問題を、輸入品を制裁するなど手荒く扱えば、物価が上がり、米景気そのものが低迷する可能性がある。

<元高>
2017年2月の1ドルは6.8546元、
2018年2月の1ドルは6.3290元
為替の影響は7.667%

<春節>
2017年は1月27日~2月2日まで
2018年は2月15日~2月21日まで
季節変動は2018年が昨年より逆に多く影響を受けていることになる。
 

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[ 2018年3月 9日 ]

 

 

 

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