拡大続く中国軍の国防費18兆円 日本の3.3倍
中国政府は、今年の予算案を5日明らかにした。うち国防費は前年比8.1%増の1兆1069億人民元余り(約18兆円)、米国に次ぐ世界第2位の規模となっている。中国は毎年、国防費を大幅に増額させ、軍事力の増強を図っており、米国やなどインドなどは警戒感をあらわにしている。
中国政府は5日に開幕した全人代=全国人民代表大会で審査される今年の予算案を明らかにした。
予算の伸び率は、前年の7%と比べ拡大し、増加額は約600億人民元(約1兆円)を超えている。今年も国防費を大幅に増額し、軍備の増強を続ける姿勢を改めて示している。
李克強首相は5日の政府活動報告の中で「『習近平強軍思想』の指導的地位をしっかりと確立し、揺るぎなく中国の特色ある強軍の道を歩まなければならない」と述べ、強固な国境、領海、領空の防衛体制を構築すると強調した。
<昨年の世界各国の国防費は>
中国の国防費 米に次いで2番目 日本の3.3倍余
(2017年度の世界の主要国の国防費/昨年3月の為替による)
1、アメリカは5,730億ドル(約64兆8200億円)
2、中国は1兆443億9700万人民元(約17兆2100億円)
3、ロシアは2兆8,358億ルーブル(約5兆5000億円)
4、日本は5兆1,251億円
5、イギリスは355億ポンド(約4兆9,700億円)
6、フランスは408億4100万ユーロ(約4兆8,700億円)
中国の国防費は、一帯一路戦略どころか世界覇権を進めており、アフリカ・中南米へも及び、最新の第5世代戦闘機、最新弾頭ミサイル開発、空母開発、原子力潜水艦開発、キラー衛星開発、無人飛行機・無人潜水艦開発、サイバー軍の拡大強化、南シナ海の要塞化、スリランカ軍港強化、ジブチ軍港強化、モリディブへの軍港計画、関係各国への賄賂などあらゆる分野に及んでいる。
最近は、特にインドと領土問題で緊張関係を続けている。習近平は中央アジアへ過去割譲した領土についても、取り戻す動きをしており、ロシアとの関係が強い中央アジアにあり、以前のようなロシアとの緊張関係が再び生じる可能性もある。
2016年の国防費世界ランキング/
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ストックホルム国際平和研究所版
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米ドル換算値
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1
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アメリカ
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6,112
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2
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中国
|
2,152
|
3
|
ロシア
|
692
|
4
|
サウジ
|
637
|
5
|
インド
|
559
|
6
|
フランス
|
557
|
7
|
イギリス
|
483
|
8
|
日本
|
461
|
9
|
ドイツ
|
411
|
10
|
韓国
|
368
|
11
|
イタリア
|
279
|
12
|
オーストラリア
|
246
|
13
|
ブラジル
|
237
|
14
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UAE
|
228
|
15
|
イスラエル
|
180
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