為替大混乱 平和主義のスイス 突然!為替攻撃の影響 ダウ6日ぶりに上昇
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が15日、2011年9月設定した為替の上限を撤廃、そのためスイスフランが急騰、為替相場が大混乱。
これに対し、「このような政策を終了する場合は、市場の意表を突く必要がある」、「市場はこのようなサプライズに直面すると過剰反応する傾向にある」と発言している。
こうして一時、41%もスイスフラン高にみまわれたが、現在(17日06時)では落ち着いてきており、1スイスフランは1.007670ユーロ、上限設定価格に比し率にして16.1%高で取引されている。
<スイスの攻撃に破綻>
だが、スイスフラン相場の急変を受け欧州を中心に金融機関への影響が広がっている。
英国のFX取引業者のアルパリとニュージーランドのFX取引業者のグローバル・ブローカーズ・NZの2社がすでに破綻した。
これに受け、(日本の)金融庁は16日、日本法人アルパリジャパンに対し資産が流出しないよう国内保有命令を出した。日本法人の稼働口座数は昨年6月末時点で約3千あるという。
ギリシャでは、スイスフランの急変を受け大手金融機関が資金繰りに行き詰まり、欧州中央銀行(ECB)に緊急融資を要請した。
銀行筋が、英国のバークレイズ銀行は1億ドル未満の損失を被り、ドイツ銀行は約1億5千万ドル(約176億円)の損失を出したと報道している。
安定資産とされたスイスフラン建ての資産を多く保有する中欧や東欧の一部金融機関の経営を不安視する声も出ている。
スイスは永世中立国といっても、しっかり自国軍を持ち、グローバルな巨大企業を何社も持っている。
<円相場と16日のNYダウ>ダウ6日ぶりに上昇
こうした為替相場の混乱に、円も円高に振れ、17日06時現在対ドルが117.59円となっている。混乱に一時114台まで突っ込んだことから戻しに入っている。
16日のNYダウも6日ぶりに190.86ドル上昇し、17,511.57ドルとなった。欧州の金融不安、ギリシャ不安を織り込み、スイス大混乱も落ち着いてきたようだ。
ただ、日本の対ユーロは(17日06時52分現在)136.04円と、日本自体の経済成長の後退、欧州連合の金融緩方針やギリシャ等の財政不安、スイスフラン高の欧州の各銀行への影響がはっきりしないことから、高止まりしたままとなっている。
ソニーのPSは欧州で売れているが影響してくる。
欧州連合はハゲタカのアメリカから乳離れしたく、金融共同体を作り上げたものの、アメリカに翻弄され続け、経済が低迷する中、共同体内部の問題どころか、今、スイスにまでしてやったりされている。ここまでくればユーロとドルを合体させたほうが・・・・。
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