ジャパンディスプレイ/アップル大半負担で白山市に1700億円新工場建設
ジャパンディスプレイは6日、石川県白山市に第6世代(G6)液晶新工場を投資額1700億円かけ建設すると発表した。2010年8月に閉鎖したキリンビール北陸工場の跡地を利用し16年夏稼動を目指す。
投資金の大半は米アップルが負担。量産する液晶は、iPhoneの2016年のモデルに供給する。
G6ガラス基板(1500×1850ミリメートル)で中小型液晶を量産する工場で、第1期工事として、1700億円を投じ月産2万5000枚の能力を持つ設備を建設する。
最大能力として同7万枚以上に拡張できる。第2期以降の設備投資は、今後の課題として検討する。
新工場は、iPhoneの16年のモデルに供給するが、アップル専用とせず、中国スマホメーカーなど他社へも供給する予定。
アップルのiPhone用液晶は、JDIのほか、韓国のLGディスプレイ、シャープが供給している。JDIが新工場を完成させれば、iPhone向けでは最大の供給者になる見込み。
新工場の建設は、アップルからの増産依頼によるという。
交渉の結果、第1期の1700億円の投資資金の大半をアップルが負担するとともに、アップル以外の他社メーカーへ液晶供給も承認を得ている。
新株発行や有利子負債による資金調達なく建設する予定で、キャッシュフローがマイナス体質の同社にとって有利な契約となった。
2013年6月に稼働した茂原工場(千葉県茂原市)に続き、同社にとって国内で7ヶ所目の液晶工場。茂原工場もG6サイズのガラス基板を使用し、生産能力は月5万枚だが、15年3月には稼働率が90%を超える見込み。
スマホ用液晶の需要増をにらんで新工場の建設に踏み切る。第1期工事が完了すれば、同社全体の液晶生産能力は20%以上増強される。
以上、
納入先をころころ変え、小米からもてあそばれてしまったシャープの前途は暗い。
ジャパンディスプレイ概要
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上場
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東証一部
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略称
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JDI Japan Display Inc
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本社所在地
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東京都港区西新橋三丁目7番1号
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設立
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2002年10月(日立ディスプレイズ)
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事業内容
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中小型ディスプレイデバイス及び関連製品の開発、設計、製造、販売
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代表者
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代表取締役社長 大塚周一
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資本金
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968億円(2014年3月)
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売上高
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連結6,145億円(2014年3月期)
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純資産
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連結4,051億円(2014年3月)
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総資産
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連結7,589億円(2014年3月)
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従業員数
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連結16,046人、単独6,060人
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(2014年3月)
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主要株主
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産業革新機構 35.58%
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GOLDMAN,SACHS&CO.REG 2.08%
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ソニー 1.78%
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東芝 1.78%
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日立製作所 1.78%
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