アイコン 米軍<マイクロ波爆弾CHAMP開発> 韓軍<ブラックアウト爆弾開発>

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北朝鮮が米本土に到達できる核兵器の開発を進展させる中、米ニューメキシコ州にあるカートランド空軍基地の研究所で、対抗措置となり得る兵器の開発が進んでいる。
空軍研究所の広報によると、この兵器は「CHAMP」と呼ばれ、電子レンジなどに使われるマイクロ波を利用。空中発射巡航ミサイルに搭載して、爆撃機から発射する。

CHAMPを搭載した巡航ミサイルを敵地の領空に低い高度で撃ち込むと、強力な電磁波を放出し、敵の電子制御システムを妨害する。巡航ミサイルはその後、海上に着水する。

空軍によると、CHAMPは北朝鮮の脅威に対抗する狙いで開発されたわけではないという。
しかし空軍の元幹部は、北朝鮮に対しても有効かもしれないと指摘する。
別の元幹部は、CHAMPを使えば、敵側の人命を失うことなく攻撃を実行できる可能性があると語った。

空軍は2012年、ユタ州にある実験場でCHAMPの実験を行った。
CHAMPの開発を主導するメアリー・ロビンソン氏は、NBCニュースに対し、この実験では「想定通りの結果が出た」と述べ、どのシステムに障害が起きるかを「100%の精度で予想できた」と話している。

ただ、CHAMPを搭載したミサイルを発射すれば、相手には通常兵器との区別がつかず、北朝鮮が撃墜しようとするかもしれないと懸念する声もある。

CHAMPは、まだ運用段階には入っておらず、いつ実戦配備されるのかについて、空軍は明らかにしなかった。
ただ、もしも、危機的な状況になった場合、「CHAMPは、数日で配備できる」と元幹部は予想している。

<韓国では停電爆弾「ブラックアウト」開発>
韓国の国防科学研究所(ADD)は、有事の際に北朝鮮の電力供給網を停止させ、人的被害を出さずに北朝鮮の戦争遂行能力を奪う「ブラックアウト(停電)爆弾」を開発した。韓国軍関係者は、「いつでもブラックアウト爆弾を製造できる段階に入った」と語っている。

この爆弾は、戦闘機から発電所をめがけて投下され、クラスター爆弾と同様、空中で爆発して小型の弾筒に分裂する。そこから炭素繊維が放出されて送電施設をショートさせるというもの。

第一次湾岸戦争中の1991年に米海軍が初めてこの爆弾をイラクに対して使用した。
1999年のコソボ紛争でも、北大西洋条約機構(NATO)がセルビア軍に対して使用している。
NATOのジェイミー・シェイ報道官(当時)は、このブラックアウト爆弾が敵に与えるのは主に心理的なダメージで、停電を引き起こすことで文字通り「無力化」されたと敵に感じさせることができる、と話していた。「我々は必要に応じ、その気になればいつでも停電を起こせる」と語っていた。

韓国は、北朝鮮によるミサイル発射の兆候を事前に察知して、北の核・ミサイル施設に先制攻撃を仕掛ける新たな防衛システム「キルチェーン」を構築中で、この中で使用する兵器の一つにブラックアウト爆弾を追加しようとしている。
ただし、北朝鮮上空へ飛来させる必要がある。無人飛行機を予定しているようだが、これもまた、撃墜される可能性がある。
 

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[ 2017年12月 9日 ]

 

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