アイコン 2017年の米国の貿易収支 過去最大の赤字 中国が半分 中国と日本の貿易収支

米商務省は6日、2017年のアメリカの貿易統計を発表した。それによると、中国に対する貿易赤字が、過去最大の規模に膨らむなど、モノの取り引きに限った貿易赤字の総額は9年ぶりの高水準となり、トランプ政権は、各国に貿易の不均衡を是正する姿勢をさらに強める見通し。
モノの取り引きに限った貿易赤字は、米国の好調な消費を背景に自動車の輸入が増えたことなどから7961億ドルと、前年を8.1%上回り、9年ぶりの規模に拡大した。

貿易赤字を国別に見ると、
1、中国が前年比8.1%増の3,752億ドルと赤字全体の半分近くを占め、過去最大の規模に膨らんだ。
2、メキシコが10.4%増の710億ドルと。
3、日本が0.1%増の688億ドル、
4、ドイツが▲0.7%減の642億ドルとなった。

トランプ政権は、今年11月に中間選挙を控え、今回の統計で、貿易赤字の総額が大きく拡大したことから、各国に対して、今後、貿易の不均衡を是正する姿勢をさらに強める見通し。

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とりわけ中国に対しては、1月下旬に、中国などから輸入される太陽光発電パネルに対して、16年ぶりに緊急の輸入制限措置(セーフガード/韓国は洗濯機)の発動を決定したほか、知的財産の侵害をめぐっても制裁の発動を検討していて、今後、両国の貿易摩擦が激しくなることが予想される。

<中国と日本の貿易収支>
中国財務省が発表した2017年の貿易統計では、
中国の輸出額は、前年同期比10.8%増の15兆3300億元(約263兆円/17.36円)。輸入額は同比18.7%増の12兆4600億元(約214兆円)、貿易黒字額は2兆8700億元(約49兆円)なっている。

<対日本>
  うち、中国から日本への輸出額は前年比8.4%増の18兆4,446億円、日本からの輸入額は前年比20.5%増の14兆8,914億円で、日本に対する中国の貿易黒字額は2,046億元(3兆5532億円)だった。

<日本>
日本の2017年の輸出総額は、前年比11.8%増の78兆2,897億円。
日本の2017年の輸入総額は、主に原油価格の値上がりから前年比14.0%増の75兆2986億円。日本の貿易黒字は前年比▲25.1%減少し、2兆9,910億円にとどまった。
以上、

iPhoneは中国で組み立てているだけだが、全世界へ中国から輸出している物品でもある。世界大手のスポーツシューズメーカーのほとんどが台湾企業に受託生産を依頼し、台湾企業は中国で生産、中国から輸出されている。米メーカー製のパソコンなども生産基地は中国、こうした世界の工場としての機能は中国で続いており、米国の景気がよければ米国向け輸出が大きくなるのは当然のこと。
中国は、これでは利益が取れないことから、半導体やディスプレイ工場を国家政策で建設しており、外資の中国工場向けに納品できる体制を構築しようとしている。

 

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[ 2018年2月 7日 ]

 

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