7月の中国の自動車販売▲4.0%減、乗用車は▲5.3%減 ホンダはマスナス続く
中国の7月の自動車販売で乗用車は、前年同月比▲5.3%減となった。6月は2.3%増、5月は7.8%増であり、7月の減少が一過性のものかどうかは8月、9月を見る必要がある。
日本勢は、ホンダがエンジントラブルから2月、人気のCR-Vが販売停止に追い込まれ、同系統のエンジン搭載車も販売できず、5月にやっと販売再開できたものの、信頼回復には至らず、6ヶ月間連続してマイナスを続けている。これまで順調すぎるほど販売台数を伸ばしてきた中国ホンダであり、品質に大きな油断とスキを造ってしまったようだ。
販売再開から既に2ヶ月以上経過しており、一旦、離れた客を呼び戻す難しさを物語っている。当然、ほかのメーカーのディーラーからは、市場争奪戦ゆえ、水面下でネガティブキャンペーンを張られているものと見られる。
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韓国勢(現代と起亜)の中国市場における7月は、THAAD配備発表時に逆戻りしたかのような、大きな落ち込みとなっている。それも低次元(10数万台ではなく数万台レベル)での大きな落ち込みだ。満を持して新規投入したSUVが初月だけ売れ、5月から売れていないニュースが伝わってきていたが、ほかにも何か大きな問題が発生したようだ。
7月の現代の世界販売台数は▲6.5%減の33万96百台、起亜は5.1%増の23万08百台となっている。
米国勢については、別に記載。
2018年7月中国自動車販売状況
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中国汽車工業協会版ほか
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7月
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1~7月累計
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台数
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前年
|
台数
|
前年
|
||
|
(万台)
|
同月比
|
(万台)
|
同月比(%)
|
||
乗用車
|
158.95
|
-5.3%
|
1,336.45
|
3.3%
|
||
うちセダン
|
81.46
|
-1.2%
|
650.86
|
4.5%
|
||
うちSUV他
|
77.49
|
-9.2%
|
685.59
|
2.2%
|
||
商用車
|
29.96
|
3.3%
|
259.02
|
9.6%
|
||
総計
|
188.91
|
-4.0%
|
1,595.47
|
4.3%
|
||
民族系と外資系別
|
||||||
2018年
|
7月
|
1~7月累計
|
||||
|
台数
|
前年
|
台数
|
前年
|
||
|
(万台)
|
同月比(%)
|
(万台)
|
同期比(%)
|
||
民族系
|
63.77
|
-6.1%
|
575.58
|
2.4%
|
||
独系
|
38.06
|
7.9%
|
285.33
|
7.9%
|
||
日系
|
32.75
|
-1.9%
|
241.26
|
3.8%
|
||
米国系
|
16.83
|
-16.8%
|
142.70
|
-8.1%
|
||
韓国系
|
4.90
|
-30.0%
|
60.13
|
20.0%
|
||
仏系
|
1.57
|
-39.1%
|
21.25
|
-0.7%
|
||
・中国汽車工業協会版(工場出荷台数=販売台数)
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日系勢の中国販売(輸入車含む)
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||||||
5月
|
台数
|
前年
|
台数
|
前年
|
||
(万台)
|
同月比(%)
|
(万台)
|
同期比(%)
|
|||
ホンダ
|
105,960
|
-7.8%
|
715,060
|
-6.6%
|
||
日産
|
106,859
|
2.0%
|
827,306
|
9.5%
|
||
トヨタ
|
127,400
|
17.0%
|
807,400
|
10.2%
|
||
マツダ
|
20,597
|
-10.6%
|
166,436
|
5.0%
|
||
三菱
|
10,666
|
10.9%
|
|
|
||
・マークラインズ資料などより(輸入車など含む)
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[ 2018年8月18日 ]