アイコン アニーグループ、光冷暖システムでホテル展開へ 元カルビーの松本氏を会長に

 

 

福岡市のアニーグループは4月にも、傘下の4社を吸収合併して社名変更する「FUTAEDA(フタエダ)」とする。
統合会社の会長には、カルビーの元会長で「プロ経営者」として知られる松本晃氏が就任する。

現在のアニーグループは、遠赤外線を使った冷暖房システムを開発し、システム販売やホテル事業を展開する計画を持ち、経営効率化を図るため統合する。

松本氏は、カルビーなどを再建した経験を生かし、独自製品を持ちながら事業が伸び悩むベンチャー企業の海外進出などを指南している。
米J&Jジャパン社長を歴任、RIZAPの会長職はすでに退任し、パイオニアの社外取締役に就任している。
また、松本氏は冷却効果を持つフィルム素材を販売する新会社ラディクールジャパン(東京中央区)を設立し、会長兼最高経営責任者(CEO)を務めている。

アニーグループは、ファンシー雑貨の「Annyのお気に入り」で成長、その後、いろいろありながら、ストーンスパ「石の癒」をヒットさせ、業界では珍しく現在でも盛業中の店舗が多い。
そして、独自の光冷暖システムを開発、ホテル事業に参入している。

光冷暖システムは、遠赤外線による輻射・放射を利用した室内環境調整についての特許システム。現在、光冷暖システムの海外普及に向けて特許を出願して特許を取得中。

<アニーグループ>
代表:二枝 たかはる
昭和61年、アニーグループを設立し、福岡で有名なファンシー雑貨の「Annyのお気に入り」を経て、平成30年11月、次世代型冷暖房「光冷暖」を全館・全室に使用したホテル「グレートモーニング」を開業。全国100店舗を目指している。
グループのKFT社が担当し、同社には西部ガスも30%出資している。

1、KFT(株)(旧:石の癒(株))
事業内容:ストーンスパ「石の癒」フランチャイズ本部・直営店の運営
光冷暖(KFT)事業本部
資本金:1億円(西部ガス30%出資)
光冷暖:東京モデルルーム、福岡モデルルーム

2、KFTアグリ(株)
事業内容:光冷暖(KFT)事業の農業分野への応用事業
資本金:9500万円(石の癒(株)と西部ガス共同出資会社)

3、グレートモーニング(株)
事業内容:福岡市博多区店屋町の空気が美しい「HOTEL GREAT MORNIG」を運営
オリジナル商品開発、卸事業、通販事業
資本金:7550万円

4、ユアハーベスト(株)
事業内容:理想生活提案「アニーのお気に入り」フランチャイズ本部・直営店の運営
オリジナル商品開発、卸事業、通販事業
資本金:2000万円

5、(株)遊星
事業内容:古民家自然派レストラン「天井桟敷」(福岡市東区箱崎)の運営
資本金:300万円

二枝氏は過去、なかなか表舞台に上がらなかったが、今回、松本氏を会長に招聘し、福岡から、日本全国へ、世界へ飛躍しようとしている。
氏は実行力を備えており、頑張ってもらいたいものだ。

西部ガスは、これまでM&Aを続け、投資に飢えにおり、KFTのホテル展開資金を投資させることも可能だろう。
福岡からは、西鉄やロイヤルがホテルを全国・アジアへ進出させている。

西部ガスも中華料理の八仙閣、遊園リゾートの三井グリーンランド(上場)、即席ラーメンのマルタイ(上場)、住宅の九州八重洲、建築の吉川工務店、マンション開発のエストラストなど買収し、北九州ひびきではアグリ事業にも参入している。
少子高齢化、過疎化のなか、将来的に事業を安定したものにするためには大都市や海外主要都市でのホテル事業は欠かせないものと見られる(ただし、韓国への進出は今後ともカントリーリスクがあり、急速に少子高齢化も進む)。

 

[ 2020年2月12日 ]

 

 

 


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