アイコン 中国3月の製造業のPMI 52.0と大幅上昇

 

 

中国国家統計局が31日発表した3月の製造業PMIは、52.0となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で過去最低となった2月よりも16.3ポイント上昇し、景気判断の節目となる50を上回る水準に回復した。
中国では大企業の90%以上が操業を始めるなど、企業活動の再開が進んでいることなどから2月と比べた景況感の大幅な改善につながったと見られる。
また、同時に発表された非製造業のPMIも52.3と、過去最低だった2月より22.7ポイント上昇して、景気判断の節目を上回った。

今回の水準について中国国家統計局は「企業の経営状況が上向いていることを示してはいるが、直ちに経済活動が正常な水準に回復したと判断することはできず、先行きを注視する必要がある」として慎重な見方を崩していない。
毎月製造業3000社を対象に景況感を調査した製造業PMI=購買担当者景気指数を発表している。

ただ、3月の製造業PMI=購買担当者景気指数のうち、新規の輸出向けの受注を示す指数は46.4と、先月よりも17.7ポイント上昇したものの、景気の節目となる50を下回る水準にとどまった。
全体の景況感が改善する中、輸出については、新型コロナウイルスの感染が主要な貿易相手である欧米に広がり、海外からの受注が減少していることを反映したものとみられる。
以上、

中国では現在感染者数が、ピークの2月18日の5万8千人台から、3月30日には2746人まで減少している。武漢市(1456人)と香港・マカオを除くと中国全土で707人しか感染者はいない。
ただ、中国は感染者でも無症状者をカウントしておらず、李克強首相が発表に組み入れるよう指示している。
しかし、省の責任者や当局者の評価・出世にかかわること、軽症者の自宅隔離者もカウントしていない省もあるとされ、まだまだ危なっかしい。
すべての報告は国家で統制された計画的な報告書となるが、PMIは財新も発表しており、大きく異なることはないだろう。統計局のPMIは大企業中心とされ、財新は中小企業も組み入れている。
それに電子製品や自動車などはサプライチェーンも問題を抱え、新コロナも完全に終息したわれでもなく、PMIは上昇しても実際の生産はぎこちないものとなると見られる。
早期にワクチンでも開発されたら、新コロナ大減少による反動もあり、世界の経済指標は急上昇、急回復することになる。ただ、ワクチンが開発されても何億個も必要となり、実際、生産できるのか、いろいろな問題を抱えている。低品国では価格が高ければ摂取も困難と見られる。

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[ 2020年3月31日 ]

 

 

 


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