アイコン 米国 8月の物価上昇率2.9%に上昇 コアは3.1%上昇


アメリカ労働省が11日に発表した8月の消費者物価指数は、前年同月比で2.9%上昇した。
上昇率は前月を0.2ポイント上回り、今年1月以来、7ヶ月ぶりの高い水準となった。
また、変動の大きい食品やエネルギーを除いたコア物価指数は、前年同月比で3.1%上昇した。

分野別では
新車は0.7%(高くした新モデル投入で上昇率が抑制されている)
中古車は6.0%、
住居費は3.6%、
食品は3.2%、
物流サービスは3.5%
天然ガスは13.8%
ガソリンは▲6.6%下落。

 

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これまでメーカーや販売先が、10%の一律関税の影響の多くを吸収して商品値上げを抑えてきたものの耐えられなくなり値上げに踏み切り、商品価格が徐々に上昇してきている。

今後は8月から相互関税爆弾の投下が本格化し、材や商品の輸入価格は大幅上昇していることから、その影響は直接的に表面化してくる。関税の消費財への影響は通常3ヶ月以内に市場に現れてくる。

ブラジルは8月から50%、
インドは8月末から50%、
中国は暫定30%で11月10日まで残り24%については交渉が延期(物価上昇の抑制効果あり)。
EU・日・韓の相互関税率は15%(4月からの一律関税10%含む)、5%上昇、これまで10%関税での値上げを極力抑えており、追加の5%はそのまま消費財に影響してくる。

米経済を支えてきた雇用の伸びが減速する中、FRB=連邦準備制度理事会は来週16日から開催する金融政策決定会合(FOMC)で景気を下支えするため利下げに踏み切るとの観測が強まっている。

トランプ政権は外国人の不法労働者や不法移民を強制送還させているが、すでに25万人以上を送還もしくは収容している(トランプ1政権では150万人を強制送還の実績)。
強制送還者は毎月増加し続け、そうした人たちの米国内での消費活動は減少し続けており、当然、景気にマイナスに作用している。
それでいて、失業率(7月4.2/8月4.3)は高くなっており、失業保険継続的申請者数も増加(今年5月最終週より194万人以上/それまでは190万以下)しており、企業経済がよほど悪化しているようだ。8月の相互関税の影響は、景気に関係なく、年末までに確実に消費者物価に反映されてくる。
金融市場ではパウエル議長が会合終了後の記者会見で物価の見通しや利下げの方針についてどのような発言をするのかに関心が集まっているが、雇用状況は想定以上に悪化しており、今回は金利を下げようが、次回10月28日、次々回12月9日は想定以上に物価が上昇すればわからない。
金利を下げた場合、企業はその資金を投資や雇用に回すことができようが、一方で物価が上昇すれば、そうした投資には走らず、物価上昇に対する防衛に入り、景気は金利を下げても悪化いる可能性がある。
タチが悪いのは関税爆弾による物価上昇は、消費が低迷しても、景気が悪化しても物価だけは上がり続ける可能性があることにある。

トランプは司法権力を総動員してFRBのパウエル理事長寄りの理事を失脚させ、トランプ派を過半にし、トランプの言いなりFRBにする計画であるが、実際、急激な物価上昇に直面することになり、その時どうすんだろ。


スクロール→

米コアインフレ率(消費者物価指数/CPI)

 

22

23

前年比

24

前年比

25

前年比

1

281.14

299.17

6.4%

308.41

3.1%

317.67

3.0%

2

283.71

300.84

6.0%

310.32

3.2%

319.08

2.8%

3

287.50

301.83

5.0%

312.33

3.5%

319.79

2.4%

4

289.10

303.36

4.9%

313.55

3.4%

320.79

2.3%

5

292.29

304.12

4.0%

314.07

3.3%

321.46

2.4%

6

295.31

305.10

3.3%

314.18

3.0%

322.56

2.7%

7

296.27

305.69

3.2%

314.54

2.9%

323.05

2.7%

8

296.17

307.78

3.9%

314.80

2.3%

323.98

2.9%

9

296.80

307.67

3.7%

315.30

2.5%

 

 

10

298.01

307.05

3.0%

315.66

2.8%

 

 

11

297.71

306.74

3.0%

315.49

2.9%

 

 

12

296.79

308.41

3.9%

315.61

2.3%

 

 

 


スクロール→

米国、インフレ率=物価上昇率

 

食料品

サービス

コア(食品⁺エネ除ク)

CPI

若年

 

前年比

前年比

前年比

前月比

前月比

失業率

24/8

2.1

4.8

3.2

0.3

0.2

9.7

9

2.3

4.7

3.3

0.3

0.2

9.2

10

2.1

4.7

3.3

0.3

0.2

9.5

11

2.4

4.5

3.3

0.3

0.3

9.4

12

2.5

4.4

3.2

0.2

0.4

9.0

25/1

2.5

4.2

3.3

0.4

0.5

9.0

2

2.6

4.1

3.1

0.2

0.2

9.7

3

3.0

3.7

2.8

0.1

-0.1

9.4

4

2.8

3.7

2.8

0.2

0.2

9.6

5

2.9

3.7

2.8

0.1

0.1

9.7

6

3.0

3.8

2.9

0.2

0.3

10.0

7

2.9

3.8

3.1

0.3

0.2

10.0

8

3.2

3.8

3.1

0.3

0.4

10.5

 

 

 

[ 2025年9月12日 ]

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