アイコン 第4回:海をしゃぶり尽くす「有明商事海賊グループ」


 

──境界線を守り、海を次の世代へ
海の青さは、人の心を映す。
だがいま、玄海灘の海の色がどす黒く濁りはじめている。
その濁りの正体は、**「有明商事海賊グループ」**と呼ばれる者たちの影だ。
佐賀県唐津市を拠点とする私たち**「玄界灘と共に生きる会」**の耳に、再び信じがたい報せが届いた。
「長崎県の業者が、またしても境界線を越えて砂を吸い上げている」──。
調べを進めると、それはただの噂ではなかった。
吸い上げポンプが伸びる先は、禁断のライン。
“ここから先は他県の海”──その線を、彼らは何度も踏みにじってきた。

スポンサーリンク
 
 

 

歴史は繰り返す──“越境採取”の常習犯たち
この越境採取、実は今に始まった話ではない。
• 平成14年度:境界線協議の最中に堂々と区域外採取。
• 平成15年度:「違法操業」との指摘を受け、行政から改善命令。
その際、業者は「今後はルールを守る」と約束した──はずだった。
だが、彼らの約束は潮風よりも軽かった。
舌の根も乾かぬうちに、再び越境採取。
もはやクセとしか言いようがない“海賊稼業”だ。
「もう二度とやりません」と言いながら、ポンプの唸りが止まらない。
それはまるで、海そのものが悲鳴を上げているように聞こえる。

有明商事

他県との違い──“海への敬意”があるか、ないか
佐賀県や福岡県では、境界線から500m〜1km離れた地点での採取が常識。
「海を壊さない距離」を守る文化が、ここにはある。
だが、長崎県の一部業者は違う。
境界線ギリギリをなぞり、佐賀県側の海底を削り取っていく。
その様は、まるで「バレなきゃセーフ」と言わんばかりの海賊行為だ。
だが、ギリギリの向こうには私たちの漁場がある。
境界線は単なる線ではない。
それは、海で生きる人々の命の線引きなのだ。

有明商事

私たちの要求──“海を食い物にするな”
私たち「玄界灘と共に生きる会」は、地域住民の立場から次の4点を強く求める。
1. 境界線付近での採取を直ちに停止すること。
2. 区域外採取の実態を第三者が調査し、公表すること。
3. 他県同様に、境界線から十分な距離を取る採取ルールを導入すること。
4. 今後の採取許可制度に、違反を防ぐ罰則と監視体制を盛り込むこと。
この要求は単なるローカルな問題ではない。
「地域の信頼」と「未来の漁場」を守るための、正義の声である。

壱岐東部漁協

終わりに──有明海を取り戻すために

有明海は、かつて日本有数の豊かな漁場だった。
その海が、いま“海賊たち”にしゃぶり尽くされようとしている。
海砂を盗む者、環境を壊す者──彼らは目先の利益しか見ていない。
だが私たちは、100年先の海を見ている。
潮の流れ、魚の命、そして子どもたちの未来。
それらを守るために、声を上げ続ける。
「海は誰のものでもない」──そう言うのは簡単だ。
だが、守る覚悟がなければ、その言葉は空虚になる。
だからこそ、私たちは立ち上がる。
冷静に、しかししたたかに。
海をしゃぶり尽くす者たちを、もう黙って見てはいられない。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2025年10月 8日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧