アイコン 「みんなで大家さん」集団訴訟、資産3200億円の決算書、「ゲートウェイ成田」


「みんなで大家さん」の債権者1200人余りが11月5日、約110億円の返還を求め大阪地裁に返還請求訴訟を起こした。
東京の不動産会社「共生バンク」グループが手掛ける不動産投資商品「みんなの大家さん」、これまで集めた投資金で「未来」を感じさせる空間として「ゲートウェイ成田」プロジェクトを始動させていた。ゲートウェイ成田などの出資者に対して、毎年6回支払われる分配金が7月から支払われていないという。

GATEWAY NARITA
当プロジェクトは2019年に始動、成田空港から車で3分、東京ドーム10個分の広大な開発用地(約45万㎡)は、巨大スクリーンを備えた5000席のドームやエリア最大級のホテル、国際会議も開けるイベント施設、商業施設などで構成されると投資パンフに謳われている。

しかし、投資家に対して今年7月から分配金が支払われておらず、ほかの不動産投資案件でも分配金の支払いが遅延、今になっても支払われていないという。
「ゲートウェイ成田」商品は2021年に運用開始、今年6月まで年7%の利回りを謳い、今年8月までに1560億円を集め、その分配金(年6回)がこれまで支払われてきていた。

8月16日、テレ朝が当プロジェクトの現場取材を次のとおり報じている。
このプロジェクトがスタートしたのは、およそ6年前。しかし、現地は今も“ほぼ更地”のまま。一部にブルーシートが掛かっているだけだという。
当土地の取得資金も個人の投資家たちから集めた
もの。

共生バンクグループが展開する不動産投資ファンド「みんなで大家さん」。1口100万円から個人投資家を募り、複数の出資者が共同で不動産を運営する仕組み。共同方式による運用であるため、出資者=投資者は投資運用先の現況や詳細が判明しない問題を抱えていた。

「ゲートウェイ成田」の場合、出資金を集めた共生バンクのファンドが、土地開発業者に貸し出し、得られた賃料を出資者に分配する方法が取られていた。

 

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★ところが、7月31日に突然、分配金の支払いが遅れる通知が届いたという。
「みんなで大家さん」側からのメールでは「分配金の支払いを遅延せざるを得ない事態となり、ご心配とご迷惑をおかけします」との通知だった。

自らの退職金から400万円を出資したという70代男性はこう話す。
「やっぱり成田(空港)っていうね、どんどん開発が進むとかインバウンド需要とか、どんどん大きくなるという安心感がありましたね」、こうした投資をするのは初めてで、分配金は生活費として年金の足しにしていたという。 「もう不安でしょうがない。急に『すみません』『あした払えません』とかメール。こんなことって本当にあるのかなって。とにかく出資金だけは返してほしい」と。

「みんなで大家さん」は大量のTV広告で信用、金額の手軽さと高い利回りが人気を集め、出資者はこれまでに3万7000人に達し、集めた総額は2,076億円(25/3期末)に上るという。
そのうち主力のプロジェクトで発生した今回の「分配金支払い遅れ」となっている。
以上、テレ朝、日経、関係社HPなど多数参照


共生バンクは当プロジェクトの進捗を8月5日にトピックスに掲載している。
2027年冬開業予定と掲載している。
なお、当初から2028年完成予定とされており、今後の工事進捗次第では・・・、すでに一部案件で配当金・分配金の遅れが生じており、要注視となっている。

同社関連のHPを見ると、投資家から2000億円余り集めた預かり金が計上された決算書が掲載されていない。
運用は「都市綜研インベストファンド」が担っているようで、それぞれの投資案件で年6回配当を実施している。配当状況がHPに掲載されている。
下記に「都市綜研インベストファンド」の今年3月期の要約決算書を掲載している。粉飾じゃない限り・・・。

  「みんなで大家さん」ならば、個人投資家から集めた投資金は、集合住宅やオフィスビルの賃貸事業・運営事業に投資と思われようが、そうした案件は少なく、不動産投資や事業投資、関係会社へ集めた資金を再投資している。
ホテルやリゾート会社が傘下にあり、そうした関連会社に投資、個々の関連会社では決算の公開をしておらず内容不明。

共生バンクは多くのグループ子会社を擁しており、傘下には神がかった法人やバナナ事業会社もある。下記参照のこと。
 なお、皮まで食べられるバナナを開発した岡山の会社は当社とは関係ないが、すでに経営破たんしている。

国交省によると、投資対象商品「みんなの大家さん」は、「不動産特定共同事業」に該当し、今年3月まででの商品数は1062本、出資総額は1.6兆円に達している。1件当たり15億円。
(国交省は把握しながら何の調査も行っておらず、行政処分なども適用される見込みもない)。

<行政処分>
「みんなの大家さん」関係では、「シリーズ成田」をめぐって、2024年6月、東京都と大阪府がそれぞれ販売を行う東京の会社と運用を行う大阪の会社に対し「開発計画に変更があったのに投資家に対し十分説明していなかった」などとして、業務の一部を30日間停止するよう命じる行政処分を科した。
東京都と大阪府は10月10日、出資金を全額保証するなどとした新たな契約の提案に関する出資者への説明の内容が十分でないとして、販売会社と運用会社に対し改めて行政指導を行った。

大阪府は10月10日、不動産投資ファンド「みんなで大家さん」の運営元に対し、同社が提示した新たな取引スキームについて説明が不十分だと指摘し、行政指導を行った。

<大家さん側の訴訟に対する対抗措置>
共同バンク側は、訴訟に対抗したのか、投資者に対して「第三者譲渡契約」という新たなスキームを提案し、10月15日から受け付けを開始している。

投資家がそれぞれの出資持ち分(1口あたり100万円)を、不動産の開発や賃貸を担う都市綜研インベストバンク(千代田区)が新たに設立する子会社に譲渡。
元利金の全額を保証する「保険付き債券」を担保として交付するというもの。
(「第三者譲渡」先は、共生バンクのグループ新会社)。
譲渡代金は即時に支払わず、半年以内を目標とする債券の「上場」で得た利益をもって支払うという。さらに、年7%相当の利息を提供するとしているが、担保となる「保険付き証券」の保険会社はまだ明らかにされていない。

REIT市場に上場して資金調達を念頭に入れているようだが、ここまで社会不安を生じさせている「みんなの大家さん」関係の投資不動産が上場できるのか、上場できたとしても商圏を購入する者がいるのか・・・。

<大阪府が都市綜研インベストファンドに開示を求めた8項目>
(1) 対価として支払われるものは具体的に何か
(2)なぜ譲渡後も「年率7%の利息」を受け取れるのか
(3)「保険付債券」の保険会社名、保険内容、債券発行体名、発行条件は何か
(4)「担保」の具体的内容と条件は何か
(5)実際に金銭を得られる時期はいつか、誰から振り込まれるのか
(6)「債券の上場後、換金をもって支払い」とは具体的に何か
(7)第三者譲渡を行うことで、投資家は何を失うのか
(8)契約に応じた場合に投資家が負う可能性のある不利益は何か

共生バンクは大阪市中央区宗右衛門町の土地3796m2を取得している。しかし、㎡当たり500万円だったとしても190億円にしかならない。路線価をみる限り宗右衛門町側より川を隔てた道頓堀側の方が倍ほど高い。

Ponzi scheme=ポンジ・スキーム、新規投資家から集めた出資金を既存の投資家の分配金などに流用して支払う手法。自転車操業。

「成田」では1560億円を集めていたとされ、2021年から運用開始され、2025年1月現在の工事進捗率は約2%、造成工事中で建屋の建築工事には全く入っていない。「成田」では投資家に対して分配金がこれまで払い続けられており、その支払い原資がどこから来たのか、明確にする必要があろう。

成田プロジェクト:1500億円×7%=必要分配金は年間105億円、4年間で420億円、同社は不動産会社に貸し出した収益を分配金に回すとしているが、グループ会社でないとしたら、借り入れる会社はどんな会社だろうか。これまで現地は、ある程度整地はされたものの、借りて高収益の土地運用をしているような形跡はないように見えるが・・・。

TV局の功罪
昔は何か問題が生じれば、問題関係者・社の広告は、一時的にストップがかけられていたが、今では行政処分が課せられても、不服として上告すれば、その間、CMは続けられる。
そんなこんなで、「みんなの大家さん」は、超人気番組やゴールデンタイムも含め大量にCMを流し続け、被害を拡大し続けた。
当然、投資家から集めた巨額資金はCM費用にも巨額が充てられ、広告代理店やTV局を潤わせ続け、CMを放映し続けたTV局の経営陣は涼しい顔をしている。

●YOUは何しに日本へ、●所さんのそこんトコロ、●プレバト、●サンデーモーニングなど多数


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<共生バンクグループ>

会社名

共生バンク株式会社

所在地

東京都千代田区二番町12-3、グレイス麹町2

代表

栁瀨健一

設立

1997年7月.

 

  都市綜合計画研究所()として設立

資本金

3億7950万円

事業目的

グループ企業各社の経営管理ならびにそれに付帯する業務

主要取引銀行

りそな銀行

西武信用金庫 

きらぼし銀行

役員略歴

 栁瀨健一

平成108月 みんなで大家さん販売()設立

 代表取締役

(旧社名:都市綜研インベストバンク()

 

平成224月 都市綜研インベストファンド()代取就任

 

 

芳賀孝浩

平成183月 みんなで大家さん販売()入社

取締役

(旧社名:都市綜研インベストバンク()

 

平成241月 共生バンク()取締役 就任

 

 

栁瀨邦明

平成244月 みんなで大家さん販売株式会社入社

取締役

(旧社名:都市綜研インベストバンク()

 

平成2911月 共生バンク()取締役 就任

 

 

市村和夫

令和5年4月18日 共生バンク()監査役 就任

 監査役

 

グループ会社

関連会社

都市綜研インベストバンク()(略称:TSIB)

都市綜研インベストファンド()(本社:大阪)

みんなで大家さん販売()

みんなで伊勢・・・集まる・()

伊勢志摩観光開発() 

TASO白浜リゾート

伊勢忍者キングダム

伊勢志摩ばなな()

農業法人神バナナ()

()クアリゾート湯舟沢

TOMOIKI DINING() (バナナの神様)

和数奇ホテルズ&リゾーツ()

中津川リゾート開発()

日本ヘリシス()

INDEPENDENCE KINGDOM()

ともいきふぁーむ()

ともいきふぁーむ多気()

()人間と科学の研究所

アイジェックス・ファーマインターナショナル()

 


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会社名

みんなで大家さん販売株式会社

本社所在地

東京都千代田区二番町12-3 グレイス麹町3

代表取締役社長

栁瀨 鳳憲

創設

1998年8月.

資本金

1億円

大阪支店

大阪府大阪市北区堂島1-1-5 関電不動産ビル

資格

宅地建物取引業免許 国土交通大臣(5)第6254

不動産特定共同事業許可 東京都知事第76

取引銀行

三井住友銀行(備後町支店)

関西アーバン銀行(本店)

三菱東京UFJ銀行(日本橋中央支社)

みずほ銀行(麹町支店)

あおぞら銀行(本店)

りそな銀行(新大阪駅前支店)

 


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みんなで大家さん販売() 決算・財務

2025年3月期/百万円

流動資産

5,100

流動負債

509

 現預金

549

  未払金

456

 未成工事支出金

219

固定負債

51

 前渡金

1,400

負債計

560

 預け金

1,527

株主資本

5,561

 未収入金

726

 資本金

100

 未収還付税金

607

 資本剰余金

475

固定資産

1,021

 利益剰余金

4,986

 差入保証金

1,001

純資産計

5,561

資産計

6,122

負債+純資産計

6,122

 


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都市綜研インベストバンク(株)

本社

東京都千代田区二番町12番地3 グレイス麹町4

設立

2013年2月.

 みんなで大家さん販売()から分割設立

事業経歴

20134

GS栄Ⅰ・Ⅱビル事業 開始都市綜

201310

神宮スカイハイツ事業 開始

B-WAVEビル事業 開始

20141

GS栄Ⅰ・Ⅱビル事業 完了

20147

帯広ワシントンホテル事業 開始

20148

帯広ワシントンホテル事業 完了

201410

成田菊水ホテル事業 完了

20152

竜王町山之上ハイツ(ダイハツ社宅)事業 完了

20166

名古屋再生医療 幹細胞免疫センタービル(JRDパークサイドビル)事業 開始

20167

ホテル花更紗事業 開始

伊勢二見太陽光発電所事業 開始

20175

高松ワシントンホテル事業 完了

20184

伊勢二見太陽光発電所事業 完了

20186

アグレボバイオテクノロジーセンター(旧:グランモール)事業 開始

20197

神宮スカイハイツ事業 完了

20214

箱根迎賓館事業 開始

20215

西日暮里三丁目事業 開始

202110

城野ビル事業 完了

北海道物流倉庫事業 完了

202111

ホットラグーン大分事業 開始

20228

銀座五丁目西五ビル事業 開始

セントラルコート事業 取得

銀座八丁目青柳ビル事業 開始

20229

宗右衛門町モータープール事業 開始

 ↑3,795㎡・更地の駐車場

銀座五丁目西五ビル事業 完了

20233

箱根迎賓館事業 完了

20235

ヴィラ山水・はなれ山水事業 開始

20236

ベイタウン本牧5番街・10番街事業 開始

岐阜グリーンホテル事業 開始

20238

赤坂八丁目事業 開始

20239

AISIA軽井沢事業 開始

赤坂八丁目事業 完了

※完了の意味は不知

 


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都市綜研インベストファンド(株)

本社所在地

大阪市北区堂島1-1-5 関電不動産ビル

2025年3月期決算/百万円

 

流動資産

8,793

流動負債

44,785

 現預金

5,532

 未払金

11,882

 販売用不動産

1,553

 預り金

28,520

 未収入金

1,690

 大家さん出資

4,148

 その他

18

 その他

235

 

 

 

 

固定資産

311,252

固定負債

265,036

 有形資産

311,009

 長期借入

105

  建物

24,133

 長期預り金

60,742

  減価償却

-7,125

 大家さん出資

203,514

  土地

293,873

 預かり保証金

674

  ほか

128

株主資本

10,223

 無形資産

23

 資本金

2,923

 投資等

219

 資本剰余金

3,208

 

 

 利益剰余金

4,092

総資産

320,046

負債+資本

320,046

運用中・満期の案件

運用中

+満期の案件

シリーズ宗右衛門町

シリーズファーム356、7号

シリーズ成田1~18号の18件

シリーズ伊勢4、5678

シリーズ49号、41号 宇都宮B-WAVEビル

シリーズ4838号 名古屋再生医療 幹細胞免疫センタービル

シリーズ47号 キングアンバサダーホテル熊谷

シリーズ323739434546号 アグレボバイオテクノロジーセンター

シリーズ36号、北海道物流倉庫

ほか多数

 

TVCMの拡大効果により、客からの大家さん投資が急増したことを裏付けている。

 ただ、25/3期は急速に増加額が減少し、CMも中止され、分配金支払い停止や訴訟などが報道され、客の途中解約はあっても、大家さんへの投資が増加する環境にない。


スクロール→

都市綜研インベストファンド()

決算総資産推移/百万円

増加額

増加率

2015/3

8,911

 

 

2018/3

31,577

 

 

2019/3

37,768

 

 

2020/3

54,969

17,201

45.5%

2022/3

123,339

68,370

124.4%

2023/3

234,206

110,867

89.9%

2024/3

304,401

70,195

30.0%

2025/3

320,046

15,645

5.1%

 

 

 

都市綜研インベストファンド()

決算総資産推移/億円

2015/3

89

2018/3

315

2020/3

549

2022/3

1,233

2023/3

 

2024/3

3,044

2025/3

3,200

 

 

 

ほかの写真では道路工事など行っている工事風景の写真も掲載されている。
同社は個人から巨額の投資金を集め、当案件では投資を募った時期から工事がほとんど進んでおらず、投資した投資家に対しては、これまでに莫大な利息を払い続けている。
TV広告をバンバン打って個人投資家から投資金を新たに大量に集め続けなければ、当案件の巨額の工事代金にしろ、配当分配金にしろ、資金が続かない可能性もある。

工事代金は2019年当時とは、資材高、労務費増、外注費増などにより現在は倍近く高騰しているはずだ。
例、2020年に計画された東京の中野サンプラザ(中野区+金融機関+地元企業の出資会社所有)の再開発は、2024年から工事に着手する予定であったが、解体や建築工事費が高騰して、当初計画の倍近くになり(2021年1,810億円→2024年約3,500億円)、中野区らは対応できなくなり、再開発を白紙にしている。担当は清水建設だったが、工事費の大幅値上げを中野区らに通告していた。

↓2025年10月27日の成田の工事現場
1107_03.jpg

↓完成予想図
1107_04.jpg
 

 

[ 2025年11月 7日 ]

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