アイコン 「観光立国ニッポン」と中国の"逆ギレ外交"


岡田

過剰反応の行き先と、日本社会が気づき始めた本質
最近のニュースを見ていると、日本に対する中国の態度がやけに刺々しい。
首脳会談直後で“休戦ムード”になりかけていた米国すら眉をひそめるほどの過剰反応ぶりだ。だが、今回の件で日本国内の空気は少し変わってきているように感じる。

◆「日本人は観光客を襲撃しない」という当たり前
まず理解しておきたいのは、日本人はどれだけ両国関係が悪化しようと、訪日客を襲撃するような真似はしない。
これは“日本が特別に優しい”という話ではなく、単にそういう社会の作法と文化が根付いているからだ。
対して、今回の中国側の言動、あれは一体誰に向けたアピールなのだろうか。

 

スポンサーリンク
 
 

◆「インバウンドが止まれば日本は困る」? ほんとうに?
よく出る決まり文句に、「中国人観光客750万人が来なくなったら困るだろう」というものがある。
だが、実情はどうだろう。
今の日本はオーバーツーリズムで、京都・鎌倉を見れば一目瞭然である。
観光地は“人が来すぎて困っている”側面すらあるのだ。
しかも観光の構造も変わった。
かつて中国人観光客は日本の旅行会社を通し、日本のバス、日本のホテル、日本の免税店を使っていた。ところが今は、
• 中国系旅行会社で来日
• 移動は中国系バス
• 宿泊は中国系ホテル
• 買い物は中国系免税店
という“日本にほとんどお金を落とさない”仕組みが完成している。
極端に言えば、日本側に残るのは「観光地が汚れた後の掃除」くらい。
だから観光地の中には「むしろ来なくなってくれた方が…」と内心思っている所もあるのでは。

◆国会での“揚げ足取り”。そして無理にしゃべらせた代償

大串ひろし議員

今回の騒動で名前が出た高市大臣の「存立危機事態」発言だ。
これも、本来なら言う必要のない内容だった。

高市総理

立憲民主党の岡田克也氏、大串博志氏が、安保上の機微に踏み込む質問をネチネチ続け、無理やり言質を取るように発言させた――というのが全体の流れだ。

安全保障の判断基準は、本来ぼかすもの。
細部まで公式に言えば、それは中国に限らず各国に“答え”を教えるようなものだ。
そんな状況を作っておきながら、言わせた後で「撤回しろ」と迫る。
これでは政治ではなく“姑息な揚げ足取りゲーム”である。

◆中国に“叱って”もらう算段だった?
しかも想像するに、このあとで中国に強めの抗議をしてもらい、
「あれは高市が悪いんだ。よくぞ問い質した!」と自分たちの点数にしたかったのだろう。あまりにも浅ましい。
靖国参拝問題で何度も使われた“定番の構図”である。
ところが今回は、シナリオが崩れた。

◆日本国民が気づいてしまった「本質」
決定的だったのは、多くの日本国民が今回の中国の反応を見て、
「あれ? いままで“大人の国”みたいに言われてたけど、実像は違うんじゃ?」
と気づいた点である。
中国は太っ腹な大国、という幻想。
それは幻想でしかなかった、と。
米国も首脳会談で“ひとまず休戦”の態勢を作ろうとしていたが、この騒ぎで再び元の緊張モードに逆戻りだ。

◆今回の件が突きつけるもの

岡田

今回の一連の騒動は、
中国の過剰反応だけでなく、
日本の政治の幼稚さ、立憲議員のアホさである。
そして日本国民の認識の変化である。
いろいろなものを露わにした。
「インバウンドで中国が来なくなると困る」という論法も、
「高市発言を引き出した立憲の作戦」も、
そして「中国の牙をむく姿」も、
今回ほど“はっきり見えてしまった”ことはないだろう。
そして何より、
「実は困っているのは日本じゃなくて中国側では?」
という“視点の逆転”が起きたことが大きい。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2025年11月19日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧