【第6葵丸沈没事故問題(第5回)】沈んだまま放置に地元漁師の怒り爆発

~「迷惑かけとって何年そのままにするとか」現場から不満噴出~

「もう昔の事故やろ」そがん言う者もおるかもしれん。
ばってん、海で飯食うとる漁師たちからすれば、まだ終わっとらん、これが本音だ。
■ 海底に沈んだままの迷惑の塊、第6葵丸
第6葵丸の沈没事故から何年経ったとか。
ばってん、沈んだ船は海底にそのまま残っとるちゅう話じゃなかね。
そのせいで地元漁師からは、「網の引っかかる」「漁の邪魔になる」
「危なかけん近寄りきらん」
と、不満の声が絶えん。
そらそうたい。
漁師にとっちゃ海は仕事場ぞ。
そこに障害物ば残されたままじゃ、毎日の仕事に支障が出るとは当たり前たい。
■金は入ったとに、引き揚げはまだか、との声
事故後には多額の保険金が出たとも言われとる。
そいを聞いた地元からは、「金の入るとは早かったばってん、船ば上げるとは遅かね」「まず海ば元に戻すとが先じゃなかとか」
と怒りの声が聞こえてくる。
もちろん事情はあるとやろう。
簡単に引き揚げできん事情もあるとかもしれん。
ばってん、説明も見えん、動きも見えんじゃ、そら不信感ば持たるるたい。
■ “迷惑かけっぱなし”で済む話じゃなか
網のひとつ破れれば金が飛ぶ。漁場ば避ければ売上も減る。下手すりゃ事故にもつながる。
そいを「しゃーなか」で済ませる話じゃなかろうもん。
海ば知らん人間は分からんやろうばってん、
海で働く者には死活問題たい。
■ 本当に見られとるとは“事故のあと”
事故は誰でも起こすことがある。
ばってん本当に問われるとは、
事故のあと、どう責任ば取るか
そこたい。
• いつ引き揚げるとか
• 今後どうするつもりか
• 漁師への迷惑ばどう考えとるか
• 地域にどう説明するとか
そればきちんと示してこそ、
初めて“責任ある対応”と言えるっちゃなかね。
■ 地元は忘れとらん
時間が経てば忘れる――
そがん思うとったら大間違いたい。
海に出るたび思い出す。
網ば入れるたび気になる。
毎日、毎日、事故の爪痕ば見せつけられとる現場は忘れられんとさ。
第6葵丸問題――
沈んだ船だけじゃなか、地域の信頼まで沈めたままにするつもりか。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





