赤澤大臣発言に違和感 ナフサ不足 目ん玉ひん剥いても何も解決しない
ナフサ不足に注文を付けた記者の質問に猛反発した赤澤大臣、実際、ナフサは、利用する材料・製品メーカーへ、目詰まりなのか何か知らぬが、満足に行き届かず、製品化されず品不足が生じているのが現実、価格も過度に上昇している。
その事実を前提に、大臣として生産+輸入の供給量が、前年以上になっているのならば、強権発動してでも市場を是正させるべきではないだろうか。
記者を感情でやっつけても何も解決しない。
赤澤氏のように、原油精製過程でナフサばかりかほかの産物も生産され、保管さえも困難だと、できないことの御託を並べても何も解決しない。顔を真っ赤にして、いくら目ん玉をひん剥いても何も解決しない。
もともと、備蓄原油の市場投入にしても、政府決定から放出までに長期間を要している。
コメ問題と共通
コメも目詰まりなのか・・・昨年まで備蓄米を放出していた農水省が、今年は市場に在庫が有り余っているにもかかわらず、早速、今年から備蓄米を高値(入札)で買い上げ、結果、高い価格を維持させている。愚の骨頂・・・鈴木農政。
政府の無策は続き、コメ問屋の実情は、8・9月からの新米入荷を直前に控え、倉庫に昨年米までの在庫を抱え、昨年米の古米化(価格下落)+倉庫スペース確保に、在庫米処分に追われ、安値処分に四苦八苦している(山川食糧談)。
コメは生鮮食料品だが、ナフサは施設さえあればいつまでも在庫として抱えられる。タンク施設は日本だけにあるのではない。また、原油やナフサなど石油精製品の巨大タンカーもタンクとなる。
政府は緊急措置としてナフサの輸出禁止措置を発令しているのだろうか。
ナフサの生産量も海外から輸入した方が安いと生産の減少は続いており、エネルギー安保も中東依存が大きく、安保戦略は全くないのに等しい。結果、開発協力した中央アジア産原油を欧州経由で超高価な物流経費をかけ輸入する愚策を講じている。
完全に市場任せにしてしまった日本政府に戦略など皆無。
政治家が囃す国防ばかりが安保ではない。
新コロナパンデミック下の露制裁パニックで各国が資源安保、食料安保に走り、日本の何でも自由化が問題となったばかり、自由化が日本経済の最善の方策とばかりに囃し立て、トランプが抱える米国主義、自由化阻止、貿易不均衡、赤字減らし要求⇒関税爆弾投下によりケチョンケチョンにされている。
日本は食糧安保で唯一国産により対処できる米さえも、食管制度がありながら、管理できない政府と農水省、先物取引所まで開設させ暴騰させ、政府や立法機関は、その政策の失敗者、過去の大臣や官僚たちに対して処分さえ行っていない。
↓経産省の資料等
スクロール→
|
ナフサ /万㎘ |
25/4 構成 |
||||
|
|
26年4月. |
25/4月. |
前年比 |
輸入 |
供給量 |
|
A 輸入 |
114 |
215 |
-47.0% |
100.0% |
65.0% |
|
うち中東 |
34 |
162 |
-79.0% |
75.3% |
48.9% |
|
うち米国 |
27 |
0.13 |
209倍 |
0.1% |
0.0% |
|
うちアルジェ |
13 |
0 |
初 |
0.0% |
0.0% |
|
うちマレーシア |
3 |
2 |
1.5倍 |
0.9% |
0.6% |
|
うちその他 |
37 |
51 |
|
23.7% |
15.4% |
|
B 国内生産量 |
90 |
116 |
-22.0% |
|
35.0% |
|
C 供給量(A+B) |
204 |
331 |
-38.0% |
|
100.0% |
|
|
|
|
|
|
|
|
D 国内販売量 |
193 |
296 |
-35.0% |
|
|
|
滞留(C-D) |
11 |
35 |
|
|
|
|
|
|
|
|||
|
25年間消費量 |
←3,639 |
←月平均⇒ |
303 |
|
|
減少し続けるナフサ生産量の推移
(単位:PJ/原油熱量換算/1PJは2.58万㎘)
2007年760PJ
2010年667PJ
2015年632PJ
2019年567PJ
2024年425PJ
と国内ノナフサ生産量は減少し続けてきた。
ナフサの安価な輸入、ナフサなど石油精製品を原材料とした石油化学品の安価な輸入により、老朽化生産施設で生産コストが高い日本の生産量は減少し続けてきた。その矢先の虎イラン戦争、ホルムズ海峡封鎖により、輸入量の70%の中東産ナフサ、供給量の50%を占める中東産が輸入できなくなり、ナフサは高騰どころか、大きな品不足に直面している。
日本には8ヶ月分の原油備蓄があり、国が原油を放出し、企業がナフサを生産すればナフサ不足にはならないが、国の無策もあり、企業が生産量を減らし続け、生産施設そのものが減り、中東や韓国産を代参できる生産施設がない現実に直面している。
2025年の全ナフサ供給量に対する国内生産量は35%、日本は65%を輸入に依存、その輸入量の70%を中東に依存し、韓国からも10%弱を輸入している。ところが、ホルムズ海峡封鎖という虎イラン戦争、日本同様、原油調達にも支障が出る韓国政府は今年3月、国内産業安保の観点からナフサの輸出を全面禁止、日本に打撃を与えている。
別の資料
韓国政府は3月27日ナフサの輸出を禁止した。財務省の貿易統計では韓国からのナフサ輸入は2025年の全輸入量の9.4%に達していた。
サウジはペルシャ湾から紅海側のヤンブーへ原油のパイプラインを敷設(2012年完成)、原油積出施設のほか、原油精製施設も設備している。ヤンブーパイプラインではこれまでの200万バルから、イラン戦争によりMAXの700万バレルをペルシャ湾側から油槽し、中東依存度が高い日本はじめアジア諸国へ、原油やナフサなど原油精製品を輸出している。
サウジの2025年の輸出量は640万バレル/日であり、現状ヤンブーからは500万バレル/日の輸出量、200万バレルは付加価値を付けヤンブーの原油精製施設でナフサなどに精製され、輸出されている。
スクロール→
|
国別のナフサ輸入数量(単位:kl) |
|||||
|
|
2025年 |
2024年 |
|||
|
|
2025年 |
構成 |
前年比 |
2024年 |
構成 |
|
KUWAIT |
423,009 |
27.4% |
3.1% |
410,124 |
21.3% |
|
QATAR |
285,670 |
18.5% |
-19.5% |
354,984 |
18.5% |
|
UAE |
237,120 |
15.4% |
-55.8% |
536,719 |
27.9% |
|
BAHRAIN |
84,308 |
5.5% |
-22.7% |
109,122 |
5.7% |
|
SAUDI |
51,248 |
3.3% |
100.0% |
- |
0.0% |
|
OMAN |
- |
0.0% |
-100.0% |
35,611 |
1.9% |
|
IRAQ |
- |
0.0% |
-100.0% |
29,606 |
1.5% |
|
中東小計 |
1,081,355 |
70.1% |
-26.7% |
1,476,166 |
76.8% |
|
韓国 |
145,703 |
9.4% |
20.7% |
120,715 |
6.3% |
|
PERU |
104,174 |
6.8% |
-46.4% |
194,347 |
10.1% |
|
米国 |
78,370 |
5.1% |
42.1% |
55,156 |
2.9% |
|
インド |
42,028 |
2.7% |
100.0% |
- |
0.0% |
|
タイ |
16,492 |
1.1% |
-42.3% |
28,584 |
1.5% |
|
台湾 |
- |
0.0% |
-100.0% |
47,754 |
2.5% |
|
ALGERIA |
74,604 |
4.8% |
100.0% |
- |
0.0% |
|
TOTAL |
1,542,726 |
100.0% |
-19.8% |
1,922,722 |
100.0% |
|
出典:財務省貿易統計/RIMより引用 |
|||||





