アイコン ≪福岡県議会の茶番≫「県議会のドン」を守るためなら、採決まで封じるのか。


福岡議会

 

 

確かに、辞職勧告決議には法的な強制力がなく、可決されても本人が応じなければ議長職にとどまることができる。
しかし、だからといって、辞職勧告決議案を採決しなくてよい理由にはならない。
むしろ今回、採決すら避けられたことで、福岡県議会の問題は一層深刻になった。
本気で議会の信頼を回復するのであれば、次に問われるのは、より実効性のある議長不信任や解任に向けた動きである。
「ドン」に物を言えない県議会なのか
今回の問題で最も情けないのは、福岡県議会が疑惑に正面から向き合う姿勢を示せなかったことである。

スポンサーリンク
 
 
県議会は、県民から選ばれた議員が議論し、採決し、その政治的責任を明らかにする場だ。
議長がどれほど大きな政治力を持っていようが、どれほど長く議会に影響力を及ぼしていようが、疑惑が生じたなら説明を求めるのは当然である。
それができないのであれば、福岡県議会は県民の代表機関ではなく、「ドン」の顔色をうかがう追認機関に成り下がったと言われても反論できまい。
今回の採決見送りによって、県民の疑念が消えることはない。
むしろ、疑惑の対象は蔵内議長個人から、採決を封じた福岡県議会全体へと広がった。
誰が採決見送りに動いたのか
福岡県議会は、少なくとも次の点を県民に明らかにすべきである。
• 採決見送りの動議を提出した議員は誰か
• 動議に賛成した議員、反対した議員は誰か
• 各会派は、どのような協議を行ったのか
• 金銭授受疑惑について、いつまでに、誰が調査するのか
• 蔵内議長本人は、疑惑について議会と県民にどう説明するのか
• 辞職勧告ではなく、議長解任に向けた議案を検討するのか
これらを曖昧にしたまま幕引きを図ることは許されない。
議長ポストは、一部会派や実力者の私物ではない。
ましてや、金銭で動かされるようなものであっては絶対にならない。
採決しない議会に、県民を代表する資格はあるのか
辞職勧告決議案を否決するよりも、採決そのものを阻止する方が、政治的にははるかに卑怯である。
否決すれば、誰が議長を支持したのかが明らかになる。
しかし、採決しなければ、各議員は自分の態度を曖昧にしたまま逃げることができる。
県民が見ているのは、蔵内議長だけではない。
採決を見送らせた議員、沈黙した会派、疑惑の解明を先送りしたすべての県議を見ている。
福岡県議会は今こそ、「ドン」を守る議会なのか、それとも県民の信頼を守る議会なのかを明らかにすべきである。
採決から逃げても、疑惑から逃げることはできない。
そして、議会が真相解明から逃げ続けるのであれば、最後に審判を下すのは福岡県民である。
福岡県議会は、いったい誰のために存在しているのか。
県民のためか。
それとも、「県議会のドン」と呼ばれる蔵内勇夫議長を守るためなのか。
議長ポストをめぐる“金銭授受疑惑”で揺れる福岡県議会。
吉松源昭県議は臨時議会で、蔵内議長に対する「辞職勧告決議案」を提出した。
8月17日には、その採決が行われる見通しだった。
ところが、採決しないよう求める動議が提出され、辞職勧告決議案の採決は見送られた。
驚くというより、あきれる。
辞めるべきか、辞めなくてよいのか。
その判断を示すことすらできない。
福岡県議会が選んだのは、議論でも採決でもなく、議員一人ひとりの責任を曖昧にするための「逃げ道」だった。
採決すれば、誰が議長を守ったのかバレてしまう
辞職勧告に反対なら、堂々と反対票を投じればよい。
「蔵内議長は辞職する必要がない」と考えるのであれば、県民の前でそう主張すればよい。
それが議員の仕事である。
ところが、今回は採決そのものをさせなかった。
なぜか。
採決すれば、誰が蔵内議長を守ったのかが、はっきりするからではないのか。
反対票を投じれば、その議員の名前と判断が記録に残る。次の選挙では、有権者から理由を問われる。
だから採決を封じ、全員で煙の中に逃げ込んだ、そう見られても仕方がない。
これは議長を守るための「数の力」というより、責任を取らないための“集団隠れみの”ではないか。

福岡議員

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2026年8月21日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧